毎年この日におばあちゃんは何故か少しだけお米を炊いて酢飯を作り、油揚げにお米を詰めて綺麗なお稲荷さんを作ると家からこっそり出かけていく。 いつもよりも何倍も慎重に作っているそれを食べようとした去年はいつもは出さないような大声で怒られて大泣きした記憶がある。 だが、好奇心に勝てなかった私は初めておばあちゃんの後をつけていく決意をした。 私は前日のうちにできる限りの準備を進めていた。履きやすい靴、動きやすい服の用意。長い道のりだったときの為の飲み物と元気を出すためのお菓子
私は去年の春大学一年生として、学校の門を潜り新しい生活に緊張と興奮を胸にしながら歩き始めるはずでした。 しかし、現実では新型コロナウイルスのおかげで入学式は中止になり、サークル活動も１回も行わないまま2年生になろうとしています。 このままでは今年の1年生も私と同じ思いをするのでは無いかと今から不安でたまりません。 私はコロナ禍でも新入生に新しい門出だということを認識してもらうためにもオンラインでの入学式や新入生歓迎会を開けたらいいなと思っています。 入学式は先生方が
