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遊佐未森研究

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遊佐未森の音楽に関するアレコレ。
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2024年4月の記事一覧

遊佐未森『at the show BREATH』の話

遊佐未森のアルバムはほとんど何らかの手段で聞くことができる。 ただ、2枚だけ入手困難なアルバムがある。 『at the show BREATH』(2004)と『concert 2009 | 銀河手帖』(2009)だ。 どちらもライブ盤で、遊佐未森が以前所属していた事務所からリリースされ、通販とコンサート会場でのみ購入できたらしい。 いわゆる公式ブートレッグという奴だろう。 このうち『at the show BREATH』を手に入れたので軽くレビューしてみる。 2004年

『潮騒ブック』の話

前回の記事で『遊佐未森35周年記念ブック』について書きましたが、今度は『潮騒ブック』について。 こちらは「潮騒ツアー」のツアーパンフの位置づけ。 関係者のインタビューや遊佐さん、外間さんそれぞれの制作日誌が非常に興味深いです。 この本を読んで「遊佐未森の仕事」と「外間隆史の仕事」がやっと理解できた気がします。 外間隆史といえば遊佐未森を語る上では避けて通れないプロデューサーです。しかし、私のこれまでの記事では意図的に言及を避けていました。なぜなら、何してる人かよく分か

『遊佐未森35周年記念ツアーブック』の話

遊佐未森さんのコンサート cafe mimo Vol.23 ~春爛漫茶会~(2024年4月7日)に行ってきました。 遊佐さんの単独コンサートに参加したのは初めてだったのですが、大変良かったです。 ゲストのモモンガ・コンプレックスの舞踏も遊佐さんの世界観をうまく表現していてマッチしていました。 特に個人的に大好きな「君のてのひらから」を聴くことができたのはとてもうれしかったです。 さて、コンサートといえば物販も楽しみの一つです。 今回は資料的価値を期待してツアーブックを三冊