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『潮騒ブック』の話

前回の記事で『遊佐未森35周年記念ブック』について書きましたが、今度は『潮騒ブック』について。

こちらは「潮騒ツアー」のツアーパンフの位置づけ。

関係者のインタビューや遊佐さん、外間さんそれぞれの制作日誌が非常に興味深いです。

この本を読んで「遊佐未森の仕事」と「外間隆史の仕事」がやっと理解できた気がします。

外間隆史といえば遊佐未森を語る上では避けて通れないプロデューサーです。しかし、私のこれまでの記事では意図的に言及を避けていました。なぜなら、何してる人かよく分からないから。

初期の作品で多くの楽曲の作曲を担当していたり、ブックレットのテキストを書いているのは知っている。でもそれはプロデューサーの本質じゃない。

『潮騒ブック』を読むとアルバム『潮騒』の製作の過程でいくつかの重要な意思決定を行っていることが分かる。

この新曲に関しては例外的に1回再生し聴き終えると同時に電話をかけていた。
「アルバム1曲目だね」
そう伝えるためである。

『潮騒ブック』p79

完成したアルバム『潮騒』を聴けば1曲目は「潮騒」以外にあり得ないと思う。この曲順が違っていればアルバム全体の印象はかなり変わっていただろう。

遊佐さんの「潮騒DIARY」も非常に興味深い。
ボツ曲が2曲(「シナモン」、「小さな夜」)があることが分かる。

細野さんからタオルとボールペンが届いてた。

『潮騒ブック』p107

細野さんって細野晴臣さんだよね?
なんで細野さんからタオルとボールペンが送られてくるんだろうw
謎だ。

以上です。

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