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遊佐未森『at the show BREATH』の話

遊佐未森のアルバムはほとんど何らかの手段で聞くことができる。
ただ、2枚だけ入手困難なアルバムがある。
at the show BREATH』(2004)と『concert 2009 | 銀河手帖』(2009)だ。

どちらもライブ盤で、遊佐未森が以前所属していた事務所からリリースされ、通販とコンサート会場でのみ購入できたらしい。
いわゆる公式ブートレッグという奴だろう。

このうち『at the show BREATH』を手に入れたので軽くレビューしてみる。

2004年リリースということだが、ちょうどレコード会社を東芝からヤマハへ移籍したタイミングなので、レコード会社の契約が無いタイミングでリリースしたのかな?

アルバム『ブーゲンビリア』のリリースに伴うツアーの追加公演?が記録されている。 2003年10月6日、渋谷クラブクアトロでのライブ。

個人的には『ブーゲンビリア』が好きで、特に「流線」がライブでどう処理されたのかも気になって入手してみました。

中身の前にジャケットの話です。

公式サイトには以下の画像が掲示されています。

公式サイトのジャケ写

実物を見るとかなり特殊なつくりになっていて、遊佐未森の加工された写真と文字の台紙に、昔のアニメのセル画のように3枚の花の写真が重なっています。

ジャケットの構造

公式サイトの画像だと花の写真が1枚ズレて重なっているのだけど、3枚を重ねるのが正解じゃないのかな?

花の写真を3枚重ねる

こうすればタイトルの文字と重ならないし自然かなと。
写真だと分かりにくいですが、台紙の背景色はシルバーです。

コンサートの参加メンバーは、鹿島達也(ベース)、西海孝(ギター)、草間信一(キーボード)、楠均(ドラム)、阿部尚徳(シンセサイザー)となっていて、さらにゲストで中原信雄(ベース)、寺田創一(シンセサイザー)となっています。

西海さんと楠さんは現在でもバックバンドを務めてますね。ゲストが中原さん、寺田さんというのは豪華。

内容は『ブーゲンビリア』の時期なのでエレクトロニカな感じかと思ったら、『ブーゲンビリア』収録曲以外は割と普通。

音は公式ブートレグらしい適度な荒さで聴きごたえがある。好みは分かれると思うけど。

といったところで、遊佐未森ファンなら持っておきたい1枚ですが、高値でも買うべきとは思わない。権利関係がどうなってるか分かりませんが、適正な価格で手に入るようになるといいのになあ。

King Crimson や高野寛みたいに過去のライブ音源を配信のみでもリリースしてもらえると嬉しいんですけどね。

以上です。


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