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戦争・平和のために


だいぶ、noteを書くのもご無沙汰になってしまい存在すら消えかけているのでは、と不安になりながらも…ご挨拶を。

初めましての方も、そうでない方も図書委員の鹿谷です。「シカタニ」でも「ロクヤ」でもなく、「カヅヤ」と読みます。ちなみに本名ではありません。

前回のnoteをふりかえ、ざっとまとめると活字中毒になったわたし、学校関係の書類を台所にいる母へ読み聞かせをしたわたし。

小学校高学年になって、急に運動会のナレーターへ立候補した。立候補と言っても、自分で手を挙げたのかも覚えてない…。多分挙げた。

ナレーターといっても、放送部のような実況解説ではない。

それではどういったものかと言うと、「組体操」という競技の中でのナレーション。何人かいた記憶があるが、そのうちの1人。

内容は、一語一句を思い出すことはできないが「戦争、平和について」を空読みした。最初は、与えられたナレーションの文を淡々と読むしかできなかった。何回も繰り返しながら読むうちに強弱、抑揚をつけるまでに成長した。(母には内緒にしたかったので、数回読む程度にして、あとは学校で練習)

その結果、実家のホームビデオVHSテープに残されているし、祖母の記憶に残っている。

わたしの体には、戦争をよくない。2度と繰り返さない。ということが染み渡るようになった

「戦争平和のため」というシリーズ絵本があり、いくつかある。その中でも、松谷みよ子が伝える2冊の絵本を紹介したい。(某図書館で借りてきました!)

丸木俊が描く、戦争のリアルさ


丸木俊は、丸木衣里と2人で『沖縄戦の図』という作品が、沖縄の美術館(佐喜真美術館)に飾られている。

わたしは、修学旅行でその美術館を訪れて、静かに涙をこぼした。大胆な構図から迫り来るものに圧倒された。

また松谷みよ子は、優しく語るように文を書いてくれている。あとがきかどこかに明記されていたのだが、それがこの絵本のいいところ。

「まちんと」は、子どもの言葉だ。戦争の対象になるのは、人間だろうと動物だろうと関係ない。だけれど、子どもや女性など弱い立場の人から狙われていくのだ。

わたし自身は、戦争体験者ではない。昨今、これから戦争体験をした方が高齢になり、語ることの難しさを報道で取り上げられている。

わたしは、絵本からでも戦争体験の声を聴き、絵を合わせて見せることにより視覚や聴覚へ訴えかけるには、この2冊の絵本は良書だと思っている。

もちろん、戦争体験談のリアルさには劣るものがある。ただ、絵本の醍醐味がここにある。絵で訴え、文でも訴えていく。戦争をしない。二度と同じ過ちを繰り返さない。

ではまた。