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特別じゃない思い出

こんにちは。かとうなつきです。
どうしようもなく、書くことが好きなので、今日も思いを綴ります。
この後、大切な人に会うので、間に合うように。

意識して選択したこと

今年の初め。
友人にある本を紹介してもらいました。

20代を無難に生きるな。 永松茂久
20代にしておきたい17のこと 本田健

20代だし。悩みの多い時期なので、熟読。自己啓発系は行動に移すまでが読書と思っています。だから私は意識して行動し、書いてあったことを実行して見ました。
今回はその行動結果について書き綴ろうと思います。


友人おすすめの二冊。東京へ移住する際も持っていった

親との和解

家族問題は事前に解決しておくように。そんなことが書かれていました。親に進路を決めてもらうような甘えた選択はするなとかいつ別れが来るかわからないから今のうちに感謝を伝えろとか。
わかっているけど「できない」ことばかりです。
私は家族仲は悪くないと思っています。
でも、自立する上で反発心があったから、一人暮らしを始めたわけで。
本当の心のうちに触れたことなんてあったかな…?
ちょっと不安に思うくらい当たり前の日常をなんでもないものとして捉えていました。

それでも書いてあったことの中でできそうなことから始めるためいくつかやって見ました。
1、手紙を送る
→母の日、父の日
2、旅の記録を伝える

主にやったことは手紙。
LINEでいいでしょって思ったけど、ペンと便箋を使って文字を書いて伝えました。真剣に家族と向き合った時間。渡す前に、ちょっとそんな時間を作ったこと、それだけでも感謝が溢れてきました。


母の日の手紙

母に手紙を渡すのは数年ぶり。高校の卒業の際に渡したような…?誕生日にはプレゼントだけか、簡単なメッセージカードだからすごく久しぶりでした。
母は現実主義。地に足をつけることが最優先で、堅実に生きてきました。
だから、マナーや生活習慣には厳しかったです。誰にも取られない財産として私の中に蓄積された母の努力は並大抵のものではなかったと思います。そんな深い愛情を伝え続けてくれた母へ感謝の手紙を渡しました。
9枚にものぼる手紙。
書きすぎだなと自己ツッコミしつつ5月15日に渡しました。

感情表現が豊かではないので、「嬉しい」との言葉とにっこり笑顔をいただきました。感想ととしては十分かなと。
20代にもなって母へ手紙を渡されても、逐一感謝を伝えても、伝えきれない思いがあるのは当たり前だよなと。
でも、次の日は久しぶりに一緒に買い物に出かけました。引き続き母への想いは伝え続けます。

父の日の手紙

こちらが大問題。号泣事件のきっかけです。
父の日。先月の半ばにありました。ちょうど用事があり帰省したタイミングだったので、手紙を送りました。
父は夢を追いかける人。かつ、コツコツ継続できる人
寡黙でありながら、心の情熱が熱くて。この人の背中を見て、育ちました。
多くを語らない人でありながら、質問には誠実に答えてくれるので、
高校の頃、初めてリーダーを務めた時、留学、休学などの岐路。
あ、しんどいって思ったタイミングではいつも声をかけて、ランチに行きます。
たくさん話すようになったのは大学生になってから。
実は想いのままに過ごした20代の大冒険について話してくれました。私はこの血を色濃く引き継いでいます。

父がいることが私の安心だし、安易に肯定しないからこそ、親と子のコミュニケーションを超えたつながりができているような気がして。
私の選択にたくさん影響を与えてくれました。

そんな父へ。ありがとうって伝えたかった。ただそれだけでしたが、身内でショックな出来事があり、父が手紙を読める状態でなくなりました。
心の変化に戸惑う一ヶ月を経て、ようやく昨夜、手紙の返信をいただきました。

心のうちの誰にも触れさせない部分が垣間見えるような表現で思いを伝えてくれました。と言っても数行、LINEですが。
私には充分でした。そんな繊細な感情を子供に見せるなんて、よほど父の思うところがあったのだと思いました。
たくさんの会話の時間を通してなんとなく見えてきた寡黙さに隠された優しさ苦しんだことも意識して発言しない強さも全部思い出して
ありがとうという思いでいっぱいになりました。

私はこんなに強くなれないし、父ほどかっこいい生き方はできないけど、
娘として恥ずかしくないように生きたいと思いました。
たった数行だけど、走馬灯のように思い出が蘇ってきて、号泣。
ひっさしぶりにこんなに泣きました。うるうるレベルが限界突破。
父、すごいわ。一家の大黒柱。敵いません。

かっこいいです。父。
人としての厚みが違う。

意識して選択した結果

辿り着いたのは深い感謝とこれからの覚悟です。
こんな素敵な両親のもとに生まれたからには、精いっぱい楽しんで、心から挑戦をする人生を送りたいと思いました。

20代で両親に手紙を送った人はどれくらいでしょうか。
両親への感謝を言葉に、包み隠さず伝えられる人はどれくらいでしょうか。

意識して選択した結果、多くの方が急用ではないし絶対必要でもないこのつながりを後回しにするだろうことが予想できました。
要はやらなくてもいいこと。
だからなんとなくしか言われない。
でも、だから、20代のうちにやろうと本に記載したのだと思います。
まさか、父の強い部分を存分に浴びることになるとは思っていなかったし、
そんな父が繊細な心を見せてくれるとは思っていませんでした。
もちろん、私と両親の関係値によって得られた結果ですが、優先度の低い選択をあえて選ぶ面白さを感じました。

まだまだ、和解の途中。
家族について、ずっと一緒にいたのに知らないことばかりで、戸惑いますが引き続き意識して選択していこうと思います。

家族と過ごした特別じゃない思い出を作った父の覚悟に触れて、唐突に書きたくなりました。

そろそろいい時間なので、今日はこの辺で。
また読んでくれると嬉しいです。




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