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「GAFAをこらしめてやるんだ!」と言わんばかりの日本のダメなおっさん達

「GAFAばっかり儲けてずるいぞ!!こちとらハンコが無くなりそうになったり、FAXがなくなりそうになったりしてるんだ!こらしめてやるーぅ!」と言わんばかりのニュースがありました。

巨大IT、収益の“本丸”にメス 政府のモニタリングが鍵


さも、「日本政府がついにGAFAをやったったりましたよーー」みたいな、記事で吐き気がしますね。

この記事を書いた記者さんのドヤ顔が目に浮かびます。


こういうイケてる人の足を引っ張るような、出る杭は打つ的なことをしてるから、日本企業からGAFAのような企業が現れないんですよね。


率直に、見苦しい記事だなーと思ったのですが、いったい何が見苦しいのか、を紐解いていきましょう。


問題の一文はここです。

広告の適正価格や効果が見えにくくなっているほか、広告を見る「消費者」も自分のデータが使われることに不信感を持つといった課題


①「広告の適正価格や効果が見えにくくなっている」

適正価格なんて政府が決める必要は無くて、市場競争に任せれば良いですよね。

効果に関しても、Google広告やFacebook広告の管理画面にCPCやCPAは表示されるので確認可能なわけですし、広告主としてROASが100%超えてればOKとか、 ROAS100%未満だったとしてもLTVを考慮すると半年で回収できるからOKとか、事業者側が考えるんだから別に適正価格なんて決める必要はありません。


②広告を見る「消費者」も自分のデータが使われることに不信感を持つといった課題

このあたりはプライバシーの観点なんでしょうが、そんなに気持ち悪いとか不信感を持つ瞬間ってありますかね?データをある程度つかってもらってターゲティングされていた方が、見ているコンテンツに馴染みますし、自然と目に入るだけです。

ある程度ターゲティングされていないと20代男性が「なんでこんなに俺のスマホにシワ取りクリームの広告が出るんだろうか…?不要なんだが?」と思うことになってしまうし、40代女性が「なんで私のスマホにはメンズ脱毛の広告がたくさん出てるんだろう?私男じゃないんだけど…」みたいなことになるわけですよ。

そんなのちゃんちゃらおかしくないですか?インターネットはそんなに不便なものではないはず。

それに、不快感を持つような広告でもネット広告ってスルーできますし、ぶっちゃけそれより僕は、毎週末ポストに入っている「不動産売りませんか?」というチラシが1番不快です。

ポストのチラシがこの世で最もリターゲティングされていてめちゃくちゃ不快。

なんでマンションの中のポストにわざわざ入れてくるの?不法侵入してるの?意味不明なのでやめてください東○不動産さん。


で、ネット広告業界が儲かりすぎていてうらやましいからって、「儲かっている奴らに規制をかけてやるんだ!」みたいなことしてるのは非常にダサいし、仮に国内企業でGAFAのような企業が出てきた時に、また同じような事をするってことですよね?

そんなことしてるからいつまでも後進企業が育たないんだし、IT人材は国内企業を選ばなくなっちゃうんですよ。

足を引っ張るんじゃなくて、伸びそうな人材、伸びそうな企業に投資して、一緒に成長できる方法を探る方がよっぽど建設的ですよ。


というわけで今回はここまで。

ではまた。

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