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試し読み:『要点で学ぶ、ロゴの法則150』

『要点で学ぶ、ロゴの法則150』は、ロゴを使うとき、つくるときに知っておきたい法則150をまとめた書籍です。ロングセラー書籍『要点で学ぶ、デザインの法則150』のシリーズ4冊目として、日本で企画・刊行されました。

前半[ロゴの基礎知識]では、ロゴを見る時や使う時に知っておきたい法則80 項目、後半[ロゴのデザイン]では、ロゴを作る時に知っておきたい法則70 項目を掲載。1 見開きに1 項目ずつ、ロゴの法則をコンパクトにまとめています。

ここでは、150項目を記載した目次と3つの法則を掲載しています。

『要点で学ぶ、ロゴの法則150』
http://www.bnn.co.jp/books/11363/



目次(150項目)


中ページより

094 ロゴに向かない色
再現できないほど彩度が高い色や嫌われやすい色は避ける

● ロゴで避けた方がいい色には以下のようなものがある。

● モニター光源でしか再現できないような極端に彩度の高い色。印刷のCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4 色で再現すると極端に彩度が落ち、違う色に えるような色。例えば、鮮やかな 緑やオレンジなど。

● 多色のグラデーション。1色で表示した時にわかりづらい。インスタグラムのアイコンなど、画面上で表示されるものならばよいが、工業製品などの立体物で使われる場合には不向き。

● 統計的にダークトーンの暗く濁った色は嫌われやすい。濁り、腐敗、汚物などのマイナスイメージを連想するためかもしれない。

●日本色彩研究所が実施している色彩嗜好調査で嫌いな色に繰り返し選ばれているのはオリーブ(カーキ)だった。


095 競合の色は避ける
同業他社が使っている色をコーポレートカラーに使わない

● 例えば、銀行のロゴの場合、みずほ銀行は青、三菱UFJ 銀行は赤、三井住友銀行は緑というように、別々の色が使われている。

● また、コンビニのように各店舗の看板でロゴの色が使われている場合は、色でブランドが認識されるため、特に重要になる。

● セブン-イレブンはオレンジ・緑・赤、ローソンは青、ファミリーマートは緑・青、ミニストップは黄色・青・オレンジというように、人々は色でコンビニを認識している(セブン-イレブンの色の組み合わせは、形を伴わない色のみの商標として登録された。項目097参照)。

● コンビニのように競合他社が多い場合は、単色ではなく多色を組み合わせて、同じ色がかぶらないようにしている。


125 ロゴタイプのローカライズ
元のロゴタイプの雰囲気を活かしながら現地の言語にローカライズする

● グローバルに事業展開している企業が英語圏以外の地域で事業展開をする時に、その地域で使われている言語に合わせてロゴタイプをローカライズすることがある。

● 例えば、家具メーカーIKEAのロゴタイプはアルファベット大文字の「IKEA」だが、アラビア語圏では、アラビア語で右から左へと文字が表示される。

● 同じく配送会社のFedExもアラビア語圏では右から左へアラビア語で表示されたロゴタイプになる。英語では「Ex」の文字に矢印がデザインされているが(項目119参照)、アラビア語でも矢印のデザインが取り入れられている。

● また中国では、ロゴタイプも漢字で表示される。ファストフードチェーンのマクドナルドやケンタッキーフライドチキンでも漢字のロゴタイプが併用されている。

● いずれも元のロゴタイプの印象を残しながら、現地の言語で表示されたロゴタイプにローカライズされているのが興味深い。


『要点で学ぶ、ロゴの法則150』
http://www.bnn.co.jp/books/11363/

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