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日本はコーポレイト、欧米は製品ブランド重視

「家紋」に見られるように、日本では伝統的に「家」の概念が強いせいか、製品ブランドよりもコーポレイト・ブランドが重視されるように感じています。

例えば「とらやの羊羹」。「とらや」はもちろんコーポレイト・ブランドで固有名詞ですが、「羊羹」は一般名詞であって製品ブランドではありません。仮にどんな製品ブランド名があっても、消費者はそれを「とらやの羊羹」と呼ぶのではないでしょうか。

一方、欧米ブランドはコーポレイト・ブランドよりも製品ブランドや事業ブランドを重視しているように感じます。ダウニーという柔軟剤/製品ブランドはP&G(コーポレイト・ブランド)のものですが、それがP&Gから出ていようがユニリーバから出ていようが、消費者はあまり気にしないようです。

そのようなこともあり、欧米ではブランドの売買がさかんで、ここにインターブランド社が行うBest Global Brandsのランキング調査の意義があります。「もし、そのブランドを買収(売却)するとしたらいくらになるのか」を知る指標でもあるのです。

【参考】
https://www.interbrand.com/
(インターブランド社ウェブサイト)