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[DQ/マネジメント]竜王の失敗の本質

竜王はなぜ負けたのか?

いや、竜王だけでなく、ハーゴンもバラモスも、あほで間抜けでスケベなロリコンのデスピサロもそう。

いろいろ理由はあると思いますが、その中で大きなものといえばこれでしょう。

ショートコント!竜王と大魔道

大魔道「竜王さま!勇者ロトの子孫とかいう者が竜王さま討伐の旅に出たようです!」
竜王「子孫???強いのか?」
大魔道「はい!まだ1レベルですが、いずれ力をつけることは間違いありません」
竜王「でも1レベルだろ?そんな奴に本気を出すのもあれだ。いったんスライムでもぶつけて様子見だ!」

~~~~そして次の日

大魔道「竜王さま!スライムが子孫にやられました!やつは2レベルになっています!」
竜王「ふーん。でもまだ2レベルだろ?昨日まで1レベルだった奴にあたふたする必要もあるまい。ドラキーでも差し向けておけ」
大魔道「はい!かしこまりました!」

~~~~そしてまた次の日

大魔道「竜王さま!ドラキーもやられました!」
竜王「ふーん。で、奴は3レベルなの?じゃあゴーストでも差し向けるか」
大魔道「・・・・竜王さま、これでいいんでしょうか?」
竜王「ん?なんか文句あるの?」
大魔道「このままだとじりじりと攻め込まれていくんじゃないでしょうか?」
竜王「んじゃどうすりゃいいの?」
大魔道「ここはひとつ、ダースドラゴンや死神の騎士を派遣して・・・」

竜王「はぁ!?おまえアホなの?そんなことできるわけないだろ!奴らはわが軍のエース。3レベルの子孫なんかに対応させてる暇はない!」
大魔道「でもですね・・・・」
竜王「次はゴースト!決まってるの!お前がそこまで言うんだったらまほうつかいもつけてやるよ。これで満足だろ?そのかわりこれでうまくいかなかったらお前のせいだからな!」
大魔道「・・・・」

~~~~1か月後

大魔道「竜王さま!勇者の子孫が城に攻めてきました!」
竜王「そんなくだらん報告はいい!!子孫を倒したという報告以外は不要だ!」
大魔道「残念ながらストーンマンもキラーリカントもやられました」
竜王「そんな報告はききたくない!死神の騎士やダースドラゴンは何をしてるんだ!?あいつらはエースだろ!」
大魔道「いま必死に戦っていますが負けは時間の問題です」
竜王「なんとかならんのか・・・」

なりません。

戦力の逐次投入

もうこれです。
大魔道の言う通りダースドラゴンにやらせておけばうまくいったかもしれないのに、スライムの次はドラキー、その次はゴースト、その次はまほうつかい、そのつぎはメイジドラキーとおおさそり、、、、
いわゆる戦力の逐次投入ですね。
これで勝てるわけない。
もうひとつショートコントをごらんください。

ショートコント!社長と課長

課長「社長!デジタル化を進めねばわが社は立ち行きません!」
社長「デジタルぅ?そんなヲタくさいもんになんで投資しなきゃなんないの?」
課長「今はまだ小規模ですが、やがてすべてのものがデジタル化されると予想されています」
社長「でも小規模なんだろ?窓際社員にでもやらせておけ!」
課長「承知しました」

~~~~そして次の日

課長「窓際社員ではデジタル化のスピードに対応できません。リソースを増やしてください」
社長「ふーん。でもまだ規模は大きくないんだろ?そんなのにわが社があたふたする必要もあるまい。出涸らし社員にでもやらせておけ」
課長「はい!かしこまりました!」

~~~~そしてまた次の日

課長「竜王さま!窓際社員と出涸らし社員ではデジタル対応に追いつけません!」
社長「ふーん。最近新聞でもなんか言ってるな?じゃあ能無し社員でも投入するか」
課長「・・・・社長、これでいいんでしょうか?」
社長「ん?なんか文句あるの?」
課長「このままだとじりじりと追い込まれていくんじゃないでしょうか?」
社長「んじゃどうすりゃいいの?」
課長「ここはひとつ、切れ者社員や敏腕社員を投入して・・・」

社長「はぁ!?おまえアホなの?そんなことできるわけないだろ!奴らはわが社のエース。デジタルみたいな山のものとも海のものともわからんもんなんかに対応させてる暇はない!現場のほうはどうするんだ!」
課長「でもですね・・・・」
社長「次は能無し社員!決まってるの!お前がそこまで言うんだったら凡庸社員もつけてやるよ。これで満足だろ?そのかわりこれでうまくいかなかったらお前のせいだからな!」
課長「・・・・」

~~~~1年後

課長「デジタル化に乗り遅れたせいで業績がさっぱり上がりません。株主からも詰められてます!」
社長「そんなくだらん報告はいい!!業績アップの目論見書だけ持ってこい!」
課長「残念ながらそれが作れる社員は退職しました」
社長「そんな報告はききたくない!切れ者社員や敏腕社員は何をしてるんだ!?あいつらはエースだろ!」
課長「いま必死にやっていますが、知見と経験がないため事業撤退は時間の問題です」
社長「なんとかならんのか・・・」

なりませんよね。


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