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「事業を創る人」の大作戦 vol.1〜社外とのつながり方〜 開催しました!

2023年3月22日(水)12:00〜13:00 オンライン(Zoomウェビナー)
パネリスト・モデレーター・天の声
西村祐哉 株式会社NTTデータ/BMIA理事
宮木俊明 コニカミノルタ株式会社/BMIA理事
草間隆人 株式会社日立製作所/BMIA認定コンサルタント
中川慎太郎 株式会社日立社会情報サービス/BMIA認定ジュニアコンサルタント
喜納真里子 株式会社日立社会情報サービス/BMIA認定ジュニアコンサルタント
主催:株式会社日立社会情報サービス
共催:一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会

イベントサイトはこちら

2023年3月22日、WBCの決勝戦で日本と米国が対戦し、9回表で大谷翔平投手がマウンドにあがりました。私たちは、日本の勝利を願うだけでなく、もし彼がセーブに失敗した場合、これから始まる「大作戦」に参加する人数に、致命的な影響を与えるということを考慮していました。

しかし、彼は見事に最終打者を三振に抑え、日本が勝利を収めた瞬間、「大作戦」も、その成功の道を歩み始めました。

「大作戦」スタートのきっかけは、2023年1月のBMIAカフェ。ビジネスモデルイノベーション協会(BMIA)の賛助会員企業の1社、日立社会情報サービスで働くBMIA会員の中川さん、喜納さんから、「もっとBMIAを活用したい」という相談があり、アイデアのご提案をいただきました。

それを受け、ぜひ個別にプロジェクトを始めましょうということで、2月に個別相談をした結果、その場から、賛助会員企業間での連携イベント”「事業を創る人」の大作戦”が始まりました。

ここでのBMIAの初動の早さと即断即決に、発起人の中川さんはこう語りました。

「オープンイノベーション。自社だけでなく多様な視点やアイデアを取り入れて、さまざまな課題の解決に挑戦する、この取り組みが好きです。
しかし実際のビジネスでは組織・個人が置かれる立場から、相手の事はお構いなしに自社・個人を優先する意見が大きくなることで、座組自体がうまくいかない。そんな話は日々よく聞こえてきます。
ただBMIAでは、そんな話は無関係のようです。
今日初めて対面でお会いする、何者かすらわからない私のラフなアイデア提案に対して、BMIAの皆さんは「いいね!」「やろう!!」「日程決めよう!!!」etc、数々のポジティブな声をかけてくれました。予想もしない速度で進む展開に若干戸惑う私は、初回イベントは夏頃に開催できたらよい。と考えていましたが、この日のうちに”「事業を創る人」の大作戦”は産声を上げ、初回の開催日時は3月で確定しました(笑)
BMIAの皆さんの器・懐の大きさとスピード感に圧倒されつつも、この日の興奮と感動は第5回WBCと共に忘れることはないでしょう。」(中川慎太郎)

テーマは今回の相談の原点でもある「社外とのつながり方」になりました。草間さん(日立)、西村さん(NTTデータ)、宮木(コニカミノルタ)の3名をパネリストとし、中川さんをモデレーターとして、対話形式のウェビナーを行う事になりました。
進行は、私(宮木)が開発し「バカデミー」と命名した、ミーティングフォーマットを活用することに。
バカデミーは、現代社会において必要な変革や進化を促進するために、新しい知識や視座を獲得するだけでなく、古い知識や固定観念を捨て去る「アンラーニング=バカになること」が必要であるという考え方に基づいています。

参加者は、会の冒頭で明確に定義される「バカみたいな質問」を好き放題チャットに入れることができるだけでなく、そこから自由に話題が展開されることが特徴で、「全員バカ」という前提から心理的安全性の高い場を短時間で共有し、想像力に富んだ場づくりを可能にします。
パネリストとして、バカデミーを初体験した草間さんはこう語りました。

初めて聞いた時は「えっ、バカですか。。。」と思いました。きっと、このウェビナーに参加された人も戸惑ったのではないでしょうか?
ただ、よくよく考えると前例がない新しいことを起こそうとすると、「そもそも」といった今までの価値観の前提を素朴に疑うのは重要なんですよね。
さらに、新しいことに挑戦するときには、従来の延長線とは違った行動を思わずしたくなる場づくり・アプローチも必要になってくるというのを改めて認識しました。
こうしたことは、頭ではなんとなくわかっているつもりになっていることが多いような気がします。プレイヤーとしての自分自身として、まずは質問するといった小さな、でも、貴重な行動の第一歩を踏み出すことを再認識しました。そしてファシリテーターの自分としてはそうした場づくりの重要性を、参加してくださった方のチャットからも感じた貴重な1時間でした!
参加いただいた方もいろいろな気づき・学びはあったと聞いています。こうした自然とgive & giveな関係ができたこのウェビナーはすごく素敵だと思いました。(草間隆人)

終始笑顔で、あっという間の一時間(昼休み)でした!

今回のイベントには、約400名の事前申込みがあり、大谷選手のおかげで(?)、実際に280名上の方にご参加頂くことができました。「登壇者が楽しそうで良かった」というコメントも多く、カジュアルな雰囲気づくりに成功したのと同時に、目論見通り、チャット欄は大いに賑わいました。「チャットを見ているだけでも共感できるポイントが多く、質疑を通じて勇気をもらえた」といったコメントもいただくことができました。

具体的な「社外とのつながり方」のヒントとしては、当日の様子や、事後のアンケートからも、主に以下の観点が大きな関心を集めたようでした。

  • 初期アイデアを提案する際には、作り込まずに「余白」を残していくこと

  • 自ら変態(変化を歓迎するタイプの人)となり、変態と繋がること

  • SNS等も活用し、ゆるいつながりを保ち続けること

  • 初期アイデアが既存のものであっても、それを理由に諦める必要は一切ないこと

全体の司会ならぬ”天の声”を担当された喜納さんの開催後の声をご紹介します。
「まさに、【初期アイデアを提案する際には、作り込まずに「余白」を残していくこと】を実践したイベントでした。当社からBMIAにご提案した内容を、登壇者の方々やBMIAのみなさんのアイデア力・言語力・推進力で、当初のアイデア提案とは違った形でイベントが実現しました。私は、スピード感に圧倒されつつも、実践で生かしたいと強く感じて実行中です。参加者のみなさんと双方向のやり取りにチャットをフル活用して、コミュニケーションを取れたことで新たな気づきにつながりました。
多くの皆さんが喜んでくださって、私自身もとても嬉しいですし、勉強になりました!引き続き、よろしくお願いします!」(喜納真里子)

大谷選手の力投の直後、スタートした大作戦は、その熱戦の余韻を引き継ぎつつもリラックスした雰囲気の中、活発な質問やコメントが飛び交い、パネリスト一同、とにかく楽しく過ごすことができました。今回のイベントを通じて、BMIA会員企業間の連携が促進され、参加者にとっても貴重な情報交換の場となったようです。

最後は、パネリストとして一緒に取り組んだ西村理事のコメントで締めたいと思います。

「「踊る阿呆にみる阿呆」とはよく言ったもので、実はみんな同じ熱量は持っているのですが、まずは最初に既に踊ってる阿呆がその楽しさを見せることが大事です。これをちょっとカッコよくいえば『ファーストペンギン』というのかもしれません。
そして踊っている阿呆をみても、一緒に踊ってみようかなと思えるためにはみる阿呆に踊りかたを見せる必要もある。
それもちょっとカッコよくいえば『場づくり』というのかもしれません。
同じ阿呆なら踊らにゃ損々♪

バカであることは決して愚かなことではない。愚直であることだ。
愚直であるということは、真摯にそのものごとに向き合っているからだ。
真摯に向き合うとともに、それを楽しんでいるからだ。

言葉にしてしまうとずいぶんいかめしく、教訓じみてしまいますが、結局のところは登壇者一同がほんとうに楽しそうに、楽しんでいるということをてらいもなく語り合う様子がご参加いただいたみなさまになにかを及ぼしたのであればこれほど幸いなことはありません。

僕らはひとりではない。もっと外に目をむけよう、仲間をみつけにいこう、最初の一歩はもう済みました。
歩め・三歩めを歩んでみるもよし、他の誰かの一歩めをそそのかしてみるもよし。

みんなで、新規事業という不確実性への挑戦を楽しみましょう。

…と、ここまでなんだか素敵っぽいことを書きましたが、開催後のアンケートを拝見して腹が捩れるほど笑いました。
企業が主催し、数百人を集客したウェビナーなのに、圧倒的に多数のかたがたが記載している言葉が、「変態」。

最高すぎます(笑)。(西村祐哉)

次回の大作戦は、当日イベント中に決定した「変態になろう(仮)」をテーマに6月22日に開催する予定です。今からとっても楽しみです!!

文責 宮木俊明


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