アンヴィルの上の鉄、あるいは妊婦
病院に到着後、陣痛室という部屋に通された。ここで子宮口が全開(約10センチ)になるまで待機することになるのだが、朝を迎えても2~3センチまでしか開いてない。夫も横で待機していてくれているのだが、この分だとお互いいたずらに体力を消耗するだけと判断し、彼には6時ごろいったん自宅に帰って寝てもらった。
陣痛の間隔は徐々に短くなり、その合間に訪れる「いきみ」も強くなってくる。この「いきみ」にホイホイ乗ってしまうと子宮口が開いていないのに赤子を押し出そうとしてしまうのでお互いのために