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2年目の反抗期(レジスタンス)突入

何億年ぶりかに、レジラジ(にじさんじレジスタンスラジオ)が配信された。

最近は夜見れな氏を加え「(株)にじさんじレジスタンス」として活動している(3人でまったりゲーム)ことが多くなったが、
創始者の二人、花畑チャイカ氏と椎名さん(以下敬称略)二人のトーク主体の配信としてはまさに待望の一言である。

二人でサシで話すのは久しぶりで、それなりに積もる話もあるだろう。
おそらくこの2年間の振り返りなどするのだろう。
それは彼らに任せるとして、

今回、一ファンである私としては二人の活動が周囲に与えた影響を述べようと思う。
流石に本人たちが自分で言うのは遠慮するだろうし。

それに
そこまで考えてやってないだろうから


予備知識

2018/11/15、手作り感満載の画面とともにこのユニットは産声を上げた。

(わざわざ「0回」というところが逆張りチャイカらしい)

当時は二人とも色々あり運営が嫌いで、
反抗するため「にじさんじレジスタンス(略:にじレジ)」なる組織をつくり、ラジオをすることにしたようだ。

・・・なぜにラジオ?

それはともかく、当時のVtuber界隈では話題となり再生回数は12万回を超えることになった。(にじさんじ黎明期の当時としてはバズった方である)

ただ、運営に対し毒を吐いたというわけではなく、別件でやらかした椎名が事務所で3時間怒られた話をしたり、暴露配信をしようとするも運営に止められるような(当然)椎名をチャイカがセーブするというゆる〜い内容だった。

後に、チャイカは緑仙の禊配信でツッコミが得意であることが判明するのだが、その片鱗をこの配信で見せたわけである。

その奇抜な見た目から「ボケ得意やろ・・・」と周囲に思われがちだったので意外だったことを記憶している。

そもそも、お便り募集しといて(一応ラジオなので)45分近くそれを読まずに二人で喋って、コメント欄が「草」まみれだったのは、この二人の相性の良さを物語っている。

こうして、名コンビが日の目を見たのである。

反響

箱内交流の促進

最大の反響は当時、にじさんじ内で分かれていた「ゲーマーズ」と「SEEDs」の垣根が低くなったことだろう。
実態としても、両グループ間の交流は少なかった。

当時、ゲーマーズ筆頭で伸びていた椎名がこのような形でSEEDsメンバーとコラボしたことは、互いの視聴者層(ゲーマーズを観る層とSEEDsを観る層)の交流を生んだのではないだろうか。

今でこそ大人気なゲーマーズもデビューから半年程度は苦労があったようである
(↓参照)。

そんな中、椎名は運営に怒られながらもクズキャラを確立し、話題となっていたのである。


チャイカの方はと言えば、これに端を発するゲーマーズとの交流の効果か、
今ではなんと有名プロゲーマーの釈迦さんにまで認知されている。
ついでに言えば、しっかりと登録者24万人を達成している。

↑流石にこれは偶然だろうが...

思えば、2年前は男女コラボに対する風当たりも強く、その上前述したようにゲーマーズとSEEDsのコラボは珍しかった。

実現したこと自体、事故というか幸運というか...しかも相性がバツグンという。

さらにこの異色のユニットは他にもじわじわと波紋を起こすのである。

その1つとして、ゲーマーズ出身者とSEEDs出身者のユニットが増えている以上
(おりコウ、ド葛本社など)、にじレジの功績は大きいと言えるだろう。

また、SEEDs2期生出身の舞元啓介氏なども、当時は同時接続が3桁が当たり前だったが、これでゲーマーズの面々と絡みやすくなったのか、今や大人気ライバーである。

椎名器用で草

ラジオ以外にも、にじさんじレジスタンスの活動として数えていいのかわからないが様々な企画を二人が主体となって行っている。

ニュース動画などもある

先ほど、椎名を「クズキャラ」として紹介したのだが、こういった企画を主宰し司会役までやっていることをここで強調しておきたい(あくまで営業妨害をするつもりはない)。

彼女自身のチャンネルでやっている「しぃらじ」や「しーらじ」でもアドリブ力を発揮しゲストを輝かせているのをご存知の方も多いのではないか。

このように、企画も司会も(ペースにムラがあるものの)人を呼んでやっている彼女だが、やはり活動初期は同僚ライバーに距離を感じていたようだった。
当時から観ていた身としては「一匹狼でやっていくのか...?」と思ったものだ。
加えてよく運営に怒られていたという。

あの頃の彼女は確かに良くも悪くも尖りがあった。だが、脆さのようなものもそこに同居していた。

そのタイミングで、件のトサカ頭の変態女装おじさんとにじレジを結成したのである。

そこからだろうか、彼女のコラボが増えたのは。

チャイカの功績だけではないだろうが、同僚を巻き込んでの彼女の企画、司会の才能は彼なしには花開かなかった可能性があるというのは言い過ぎだろうか?

断言できるのは「いなくなる」ライバーもいる中、二人が出逢い、
現在も活動している未来を我々が享受しているのは奇跡の連続を目の当たりにしていることに他ならないということであろう。

後輩達への眼差し

これまた私の推しであるグウェル・オス・ガールは配信内で
「私の後輩は全員企画に呼ぶつもりです」
と宣言している。

一定の地位を確立したベテランを呼んだ方が数字は獲れるのは自明だが、それでも男気を彼は見せてくれる。

私の推し語りはこれぐらいにして、本題に戻ると、この「後輩を呼ぶ」文化、実はにじレジが創始者かもしれないのである。

↑非公式Wikiによると、彼らはたびたび「にじさんじレジスタンス新人面接」と称し後輩を呼んでいた。

振り返るとチャイカの出身グループのSEEDsはなかなか当初は伸びていなかった。
推測にはなるが、自身の境遇からこのような活動をしたのではないだろうか。
平たくいえば、新人の宣伝である。

このような活動が、他ライバーにも形を変えて受け継がれているのがにじさんじという箱の強みだろう。

終章

運営へのレジスタンスで始まったこのユニット。
当初から二人は「にじさんじ」をよくしたい、と語っていた。

私なりに振り返ると、彼らは確実に爪痕を残していた。

人気も上がり、二人セットでLive、公式イベントに呼ばれることも珍しくない。


「結成当時から大分経ったし、2周年だから、リスナーの期待を裏切る何かがあるかも!?」
そう思いながら私は彼らの2周年配信を開いた。

(実は冒頭の文は昨日の配信↓を観る前に描いたものである)

ゆるい雰囲気、時にはラインギリギリを攻め、クセになるゆるレジのコーナー、雑然とした画面。そして案件の来なさを嘆く。


まるで変わらない。なくならなかった「日常」があった。

いやぁ、本当に奇跡ってのは身近にあるもんだなぁ、そう思って私は『瞬き』を再生したのであった。


以上

参考リンク、文献など

チャンネル

そして、切り抜き動画の作成者様への感謝を

何かに使いますよ ナニかに