コロナ禍の詩①~2020年 日本 コロナ禍

これからお届けする3つの詩は、コロナ禍に自分が思ったことを書き連ねています。いずれそれらの詩は以前noteでコラボした詩誌に載ることになっており、先方には先行でアップする旨について了解を得ています。

2020年
今年はなんだか
生きた心地がしなかった
誰もが経験したことのないものに
翻弄されていった

どんなに気を配っても
かかってしまうことがあって
もしかかってしまったら
心配の声と同じくして
匿名の罵倒が聞こえる

日本とは
そういう国だ

そして補償の保証もされず
朝令暮改が繰り返されては
言葉遊びする人
生活が崩壊してしまった人
「誤解を招いた」と言い訳する人

たくさん
見たのに

医療や介護
あらゆるお店や物流
文化芸能やその拠点
そして生活をして
矢面に立つわたしたち

誰もが声を
上げているのに

本当にこれでいいのかな
使わなくてもいいものに
湯水のごとく金が使われ
使うべきであるものには
微々たる金しか使われない

日本とは
そういう国だ

疲れが増える現場
立ち行かなくなる生活
余計に増える仕切り
仕事を失う人々

マスクを外して
大きな声を出して叫びたいが
飛沫が飛ぶと止められる
そしてこの声は届かない

何をしているんだ
何もしていないのか
生活は誰にでもある
政治を動かすあなたたちにも

考えていないのか
はなから考えられていないのか
考えているのは
自らの保身ばかりか

日本とは
そういう国だ

いつかの大きなイベントで
打ち克ったと大言壮語する
その陰で生活をする
わたしたちは淘汰され

薄っぺらい「ありがとう」は響かない
そんな「ありがとう」よりも
ブルーインパルスを飛ばすよりも
生活のための金をよこせ渋ってんじゃねぇよ

来年はどうなるんだ
またあいつらの思い通りか

変えなくちゃいけない
前に進ませなきゃいけない
日本をそういう国にさせるな
マスク越しでも声に出して

僕は言う
もう黙らない
黙っていたら
奴等の思惑通りだ

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