愛することは間違いじゃない

オンラインで東京レインボープライドが行われた今日に、いろんな人の言葉や自分が過去に思った言葉を見直して考えて書いてみました。来年はオフラインで逢えるといいですね。そこでしか逢えない人がわたしにはたくさんいるので。

愛することは間違いじゃないのに
「それは間違いだ」と決めつけられる社会に生きている

そして僕は墓場まで自分の秘密は持って行けない
だから自分を晒したんだ

思い出したくない思春期を過ぎても
あの頃の傷は今も治らずに残っている

枕の下に隠した分厚い雑誌の世界は
今やデジタルを駆使した世界に取って代わった

そして世界や行政、企業が変わっていくのに
この国と人の一部は全くもって頑なだ

僕も母に言われたことがある
「育て方が悪かったのかしら」って

「強くさせようとしたんだけど」と続けては
自分を責める言葉が続けて出てきたんだ

そしてあの頃は僕をより孤独にさせようとした
自分の存在を失わせようとしていたくらいだ

だがそんな思いをする人は未だにたくさんいるという
今も悲しい思いをしている人の言葉が目にも耳にも入ってくる

恥ずかしい 気持ち悪い 近寄るな 移る 誰にも言うな
そうやっていつのまにか黙らされて 口を塞がれていたんだ

そしてやっとの思いで出した言葉は否定をぶつけられ
その痛みはどんなものよりも強く残る

「言わなきゃ良かったのかなぁ」ということも
「言っても分かってもらえないんだなぁ」ということも未だにある現実

すんなりいく人もいれば ずっと隠し通そうとする人もいる
多少の困難で済む人もいれば 関係の断絶にまで至る人もいる

愛することは間違いじゃないのに
「それは間違いだ」と今でも決めつけられる社会に生きている

縛りつけるものの多さに 「らしさ」を強要されることの多さに
どれだけ舌打ちしただろうか

ステレオタイプのキャラクターとその無理解な言動に
どれだけ辟易しただろうか

平等を訴えればオウム返しのごとく「特別扱いか?」が聞こえる
「みんなが一線に揃うだけだ」と声を上げていく

どこかで差別の声が聞こえたら「止めろ!」と声を上げる
それだけ動きを止めなかった人が増えたのだ

ここにいたくなくなることもあった
それでも今 この街で生きている

悪者になることもあった
それでも今 この街で生きている

爪弾きにされることもあった
それでも今 君と生きている

どこかで揶揄されることもあった
それでも今 君と生きている

だから生き続けよう 道をつくろう
みんながずっと笑っていられるように

最後まで生き切ろう 道をつくろう
みんなでずっと笑っていられるように

愛することは間違いじゃない
誰を愛しても間違いじゃない

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