ただの一日

クリスマスなんて
ただの一日だよ
アイコンにして
祝いたいだけだ

どこにも呼ばれてないし
お呼びでないし
表向きでひねくれを隠し
ニコニコしている現実

年末だから
掃除していた
寒空の下
窓と網戸を拭いていた

キラキラも
ギラギラもない
そんなことから
数年遠ざかっている

羨ましさを言えば
寂しくなる
抱えているジレンマは
嘘をつけない

それでも
いつもと変わらない一日
今夜も風呂に行って
疲れを取るのだ

日々を通して
自分には
何も無いことを
思い知らされるが

こんな自分でも
必要としてくれる
人がどこかに
いることを知る

今年も一年
長くて大変で
報われたことも
あまり多くなくて

誰かのタイムラインを
スクロールするたびに
そのほんの少しの輝きにさえ
自分には無いものを数える

人と比べても
いいことなど無いのに
人というものは
無いものを欲しがる

無いものを得て
自分を武装しても
所詮自分だから
人は見向きもしない

だから今さら
何かをしても
変われるわけでも
好かれるわけでもない

来年も期待せずに
自分の好きなことを
好きなだけやって
一日を穏やかに生き切る

あなたはあなた
わたしはわたし
そんな日々を
生き切るだけ

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