雲の上の存在の「日常」を見る喜び

突然だが、読者様方は漫画は好きだろうか。
ギャグ漫画でも恋愛漫画でも、シリアスな漫画でも何でも良い。よく読む漫画を思い浮かべて欲しい。
そしてもう一つ、よく読む漫画の作者のSNS等を覗いた事はあるだろうか。人によっては新刊の告知等をいち早く受け取る為にアカウントをフォローしていたりもするかもしれない。だが今回はその「告知」の部分以外の話をさせていただこうと思う。

これに共感してくださる方がどれぐらいいらっしゃるかは定かで無いが、私はそのようなよく知る漫画の作者の描く「日常」についての投稿を見るのが凄く好きだ。
普段物凄く面白いギャグとかメチャクチャに熱い展開とか、見ている方が思わず赤面する男女関係とかを表現している方の普段の姿が見られるというのは、手が届かない存在が少しでも身近に感じられる気がして。例えるなら、アイドルの私服公開のような。
「日常」の表現の仕方にも色々ある。ギャグ漫画家らしく日常まで笑いが多く盛り込まれている(=それだけ普段笑えるポイントを見逃さずに記憶している)事もあれば、凄く深い話を書いている人がボソッとその日のうっかりした事を漏らしたりする事もある。また人によっては、自身の作品が展示されている場所に自ら出向いたりして楽しんでいるところを見せてくださったりもする。手掛ける作品に対する愛をこれ以上無いぐらいに感じられる。

私が特にハマっているのが、ギャグ漫画の巨匠:曽山一寿氏のInstagram。代表作はDangerousな爺さんが出てくる漫画だ。師の描く自身の日常はどれもこれも面白く、本格的に日常の中の日常(今日はこんな日だった、みたいな)から漫画家として活動していて起こった事(編集者とのやり取り等)まで、少しでも見始めると笑いながら気付けば時間が経っている

絵を描く人というのはそれこそ会社の同僚ぐらいの身近な関係であっても、私からすれば稀有な特技の持ち主という印象で、知れば知る程興味が尽きないし楽しい。漫画にせよイラストにせよ、時に描けなくなったりなかなか評価が上がらなくて落ち込んだりする時もあるかもしれないが、皆どうかこれからも無理のない範囲で作品を生み出していただきたいものである。
これは詩や小説も同様だ。時に筆が進まないという事があっても、出来る限りのマイペースを維持して好きなだけのものを創っていただきたい

【余談】
曽山氏の日常漫画は基本的には面白いものばかりだが、「夫婦円満の秘訣」等時にかなり真剣なものもありそれもまた魅力である(是非ご本人様の投稿をご覧いただきたい)。
確か…
①「察しろ」は禁止、必ず伝わるように伝えよ
②相手を変えようとするな、自分が変わるべし
③喧嘩は大体言い方が原因、乱暴な物言いは無し
④以上の事を相手の為でなく自身の為に行うべし
 相手の幸せが自身の幸せに直結するのが夫婦

だったか。肝に銘じておきたい。

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