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子どもを「場数を踏める人間」にする方法

個人的に「経験こそすべて」だと思っている。

経験は、良きも悪きもすべて人の血肉になる。
経験は、新たな人との出会いを作る。
経験は、次の経験を引き寄せる。

そんなわけで、「経験」は人を爆速で成長させる。
仮にしょうもない経験でも、飲み会のネタくらいにはなる。

というわけで、私は子どもの頃から、経験至上主義である。

◾️世の中、経験した者勝ち

子ども(多分中学生くらい)でそう気づけたのは、幼い頃から物語を書いて(描いて)いたのが大きいと思う。

幼稚園頃はマンガやイラスト。
小学校でそれに作文が加わり、
中学からは物語を書くようになり、
高校時代はプロの小説家を目指していた。

子どもの世界は狭い。
書こう(描こう)と思っても、ディテールが全然わからない。当時はインターネットもない。

「これは、あらゆることを経験した人間が最強なんじゃないか。」

と、小学生くらいから薄々思い始め、
中学時代にミステリー小説を書きたくても全然書けない自分に絶望して痛感した。

「やっぱ経験がすべてだ。」

そんなわけで、意識的に色んな経験を自分に積ませるようにした。
当時は、それが物書きになるための手段だと思っていた。

結果的に、この経験至上主義が、私を物書きの世界から、実業の世界に連れて行くことになるんだけど、またそれは別の話。

◾️子どもに場数を踏ませるには

で、やっと本題。

あなたが、私と同じく「経験」に強い価値を感じている人だとしよう。
そして、自分の子どもなり、親類の子なり、生徒なりに、「数多くの経験を積んでほしい」と思ってるとしよう。

さて、あなたはどうする?

習い事に通わせたり、旅行に行ったり、人に会わせたり、色んなアプローチがあると思う。

でも、何事もお金がかかったり、時間がかかったり、限界がある。

それに、子どもが成長するにつれて、親が横から経験の差し入れをする機会も減る。
学校生活や友だちとの時間など、親が見ていない時間の中で、いかに子ども自身が「場数を踏める人間になるか」が大事だと思う。

◾️お金も時間もかからないシンプルな方法

このnoteを書こうとしたきっかけが、その答えだ。

本日、家族で某所のスーパー銭湯に行った。
かなりエンターテイメントに力を入れている場所で、ベリーダンスのショーがあった。
キレイなお姉さんたちが踊るのを、3歳の息子は楽しそうに見ていた。

で、ショーの最後にすべてのダンサーが舞台に集結し、会場に「一緒に踊りましょう!」と呼びかけた。

「経験こそすべて!」な私は、息子に舞台に上がってみれば?と促した。が、そこは3歳の、しかも男の子。行きたいけどもじもじしている。で、「おかあさんも行かない?」と言ってきた。

一瞬「おかあさんはいいよ」と言いかけた。
だって、こういうお誘いに乗るのはほぼ子どもだ。ミラーボールやレーザーが飛び交う舞台に上がって、ベリーダンサーとちびっこたちと並んで、浴衣姿にすっぴんで踊りたい大人はそんなにいないだろう。端的にいうと、恥ずかしい。

が、思った。
ここで私が「おかあさんはいいよ」と言ってしまったら、子どもは新たな経験を得るチャンスを失う。

で、それ以上に、親が恥ずかしがっている様子を見ることで、人前に出たり、普段しないことにトライするのは恥ずかしいことだ、という刷り込みをしてしまうのではないか、と思った。

これはアカン!!!
ということで、息子と手を繋いで舞台に上がってノリノリで踊ってきました(笑)

よほど楽しかったのか、ショーが終わったあともステージの上を息子は元気よく駆け回って、オリジナルのダンス(?)やでんぐり返しを披露していました。

ということで、今回の私の教訓。

子どもに場数を踏ませるには、親が率先して場数を踏む様子を見せること。そして、その瞬間を楽しむこと。

習い事とか旅行とか何でもいいけど、ただ経験を与えているだけでは、自分から場数を踏みにいける人間にはならない。

まずもって親が体現する。
楽しそうなら、子どもは勝手についてくる。

で、経験の成長スパイラルが、きっと子どもをどんどん高みに連れてってくれる。

そんなことに気づいた日でした。

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