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1.03 アロマセラピー概論 変化するクライアント

このノートには1990年代後半のイギリスで学んだプロフェッショナルアロマセラピストのトレーニング内容を主観や考察、雑談も交えながら解説します。
前回の記事はこちらからどうぞ 1.02 アロマセラピー概論

1.ホリスティックアプローチによるクライアントの反応

前回お伝えしたように、アロマセラピーを使ってクライアントに働きかける時、ホリスティックアプローチを実施します。「ボディ・マインド・スピリッツ」を注視し、クライアントの全体を見ながらアロマセラピートリートメントを繰り返すことによって、クライアントに変化が見られます。

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この図はホリスティックアプローチによるクライアントのプラスの反応を示しています。この反応が現れる条件は単にアロマセラピーによる問診(コンサルテーション)やトリートメントを行ったというだけでなく、クライアント自身のもつ力もしくはエネルギーが必要です。そこにセラピストの存在が加わることによって、反応が現れます。

実例をだして説明すると睡眠障害のある女性クライアントがホリスティックアプローチの問診により、原因はカフェインの過剰摂取ではないかと気づく・認識する(Awareness)とします。彼女は1日に10杯以上飲んでいるコーヒーの量を半分に減らします。

彼女のこの反応は彼女自身が自分の健康維持に責任を持って(Responsibility)コーヒーを減らしたということです。さらに、アロマセラピーの施術を継続することで、彼女の神経系と内分泌系がより健康的なバランス(Balance)を取れるようになります。彼女は質の良い睡眠を得て、あらゆるレベルの場面で調和(harmony)が強化された状態を体験します。その体験が健康状態に向かう更なる一歩へのきっかけとなります。

全てのケースがこのようにシンプルに螺旋階段を上り続けるようにうまくいくわけではありません。途中で元に戻ったり、中断する場合もあります。もしくは他の問題が発生することもありますが、まずはクライアントの行動を促すことが大切です。

ポイント: トリートメントとセラピストの力だけでなく、クライアントの力が必要。

2.ホリスティックセラピー独自の視点

解説:波動やエネルギー、磁場など、普段あまり使わない言葉で、これらの言葉に一種のオカルト的な印象を持たれたり、宗教色を感じる方がいるかもしれません。

トラッド・アロマセラピーではそういった視点からのアプローチも重視されていたということをご理解いただき、それらを受容できるゆとりを持って実践していただきたいです。

アロマセラピーは波動を利用したセラピー

私たちのいる地球はそれ自身の磁気・静電気・重力及び、より微細なサトルレベルのエネルギーフィールドによって囲まれ、エネルギーフィールドの中にいるとも言えます。

そしてこのようなエネルギーフィールドは良くも悪しくも私たち体内のエネルギーレベルと影響を与えあうのです。そのため私たちは一部の地域が健康を害したり、事業がうまくいかない、などの歴史的な言われを聞くことがありますし、逆に良い場所であるという場合もあります。時差ボケについても、地球の磁場の交差に関係しているといわれています。

ホメオスタシスの重要性

セラピストはクライアントの心身の状態と共に、その環境となるエネルギーフィールドに目を向けねばなりません。特に重要なエネルギーは自然の秩序の中に見出せます。それがホメオスタシスです。

クライアントのエネルギーの状態について

ホメオスタシス(恒常性)とは、
・体を一定の状態に維持するための体の能力の名前です。一般的、そして個人的がもつ制限の範囲内にとどまるよう身体には適応性があり、自己治癒力をもちます。
・不随意(無意識下)に働く機能で、クライアントの心身の状態に影響を受けます。
・基本的な健康状態にいるためのルールを長期にわたって無視することで損なわれます。
・同情、注視、逃避を必要とする潜在意識や自尊心の弱まりで感嘆に妨げられてしまう。
・クライアントの協力をもって達成される最適な健康状態を最大限にすることができる。

解説

エネルギーフィールドとは視覚で確認できない波動、磁場に関することと考えがちです。確かにオーラにみられるように、私たちの肉体の周りを取り囲むようにエネルギーフィールドは存在します。しかし、少しシンプルに考えてみて「自分の身の周り」と考えると視覚・触覚で確認できる、家族であったり、友人の存在があります。ものや建物もそうで、そこにもエネルギーフィールドが存在すると考えれば、隣にある何かのエネルギーと私たちのエネルギーは交わり、互いに影響を与えています。それを家族・社会・地域・国・そして地球レベルで考えた時、私たちはエネルギーフィールドの中で生きていると考えられます。そのあり方が私たちが無意識に持つ生命力の源であるホメオスタシス(恒常性)に影響を及ぼすということです

アロマセラピーから少し話がそれたようですが、この考え方はホリスティックアプローチを行う他の療法にも共通していますし、これからストレスを考える上で大切な考え方です。ビジブルな根拠は提示していませんが、このような考え方があることを知っていただきたいと思います。

次回はセラピストのあり方について記録します。

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まとめ

☆ホリスティックアプローチによってクライアントの変化がみられる。
気づき → 責任 → バランス → 調和
☆アロマセラピーは波動を使ったセラピーでありエネルギーフィールドの存在は無視できない。
☆ホメオスタシスはエネルギーフィールドのあり方に大きく影響される。
☆エネルギーフィールドはクライアントを取り囲む環境と考えられる。

*トラッド・アロマセラピートレーニングコースの内容がこのnoteの作成時の最新の情報ではありません。約20年前のイギリスで用いられていたアロマセラピーの情報です。ご理解の上ご拝読ください。







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