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【週刊近況報告】インドネシアのマランとスラバヤで感じる経済の活気とインフラの問題

今週は、インドネシアのマラン・スラバヤに滞在しています。

週の数日はマラン、そしてその後にスラバヤという予定です。さて、まず基本情報からお伝えしたいのですが、インドネシアにはいくつか島があって一番大きな島がジャワ島です。ここに知名度の高いジャカルタがあるわけですが、ジャカルタから約700キロほど離れた場所にスラバヤ、そしてそこから車で2時間程度走った場所にマランという街があります。

スラバヤは、東ジャワ州の州都で、インドネシアで二番目に大きな都市です。経済的にも重要な中心地であり、多くの工業、商業活動が行われています。歴史的にも重要な場所であり、インドネシア独立戦争の重要な戦いがここで行われました。現在では、モダンな建築と伝統が融合した活気ある都市として知られています。

そしてマランは、東ジャワ州の中部に位置する小さな町で、美しい自然風景と涼しい気候が魅力です。オランダの植民地時代は避暑地として開発されました。また、マランは「教育の都市」とも呼ばれており、いくつかの有名な大学があります。また、周辺の農村地帯では、野菜や果物が豊富に栽培されています。

そういった2大都市に来ているわけですが、両方に共通するのは人の多さ。インドネシアのジャワ島に人口の6割が集まっているだけあります。もちろん、ジャカルタほどではありませんが、遠く離れたスラバヤ、マランでもオートバイと車の多さに驚かされます。いつも賑やかで落ち着けないのがインドネシアです。インフラが人口に対してまだ追いついてないのも実感します。

ちなみに、ジャカルタからマランまで高速バスで移動しましたが、他の東南アジア地域に比べて恐ろしく揺れます。スリーピングバスなのにリクライニングは完璧に倒せず、ぶっ飛ばすバスは上下に揺れるので酔う人は酔います。なかなか眠れません。どうやら後で現地の人に話を聞くと、高速道路が平らになっておらず微妙に上下しているから揺れるとのこと。私自身は別の車にも乗って同じ揺れを感じて、もしかしたら古い車が使われているから車側にも問題があるのではないかと感じました。

それから特に自動車やオートバイに対する環境問題は深刻で、排気ガス、クラクションの騒音も耳につきます。そして、走っている車のほとんどがトヨタやダイハツなど日本製。EVの自動車はほぼ見ません。果たして、日本企業がEV時代にインドネシアを取れるのか、うまくシフトするのに付き合っていけるのか心配になります。着々とそれでも中国や韓国の企業は動いていますから。

その一方で、これだけ人口が多ければ内需もやはり盛んです。地方都市であっても路上に屋台が立ち並んでおり営業しているということは、それだけで食べていけることを物語っています。やはりこれだけの人口を抱えるインドネシアの底力は強いことを再認識しました。夜でも路上でファミリーが物を売買しているのを見ると、まだ貧しさが抜けていないのと同時に経済が回っているエネルギーを感じられました。

さてそんなマランとスラバヤ滞在ですが、マランは知人に招待を受けたので向かっただけですが、スラバヤに関してはYouTubeの撮影を控えています。スラバヤは中華系が多く、どれくらい普通語が通じるのか、また方言である広東語や福建語はどれくらい喋るのか、インドネシアにおける華人の言語をフィールドワーク的に調査したいと感じています。