蕨市のクルド人事情を現地で調べてみた。実は中国人も多い?
こちらの記事は、以下の動画の書き起こしです。
はじめに
今回の動画では、蕨駅周辺の多文化コミュニティを見てみます。
この地域は、中国人やベトナム人をはじめとする多くの外国人が集まる場所として知られています。また、クルド人コミュニティも存在し、その背景には複雑な社会的・政治的問題があります。
本記事では、動画の内容をもとに蕨の多文化な街並みや歴史について詳しく紹介します。
駅前の風景
蕨駅前は、まずその異国情緒が目に入ります。
東口を出ると、周囲には多くの外国語の看板や店舗が立ち並び、日本語以外の言語が溢れています。
特に中国語の看板が目立ち、中国系のスーパーやレストランが多く見られます。
住宅地と商業エリア:芝園団地
駅から少し歩くと、住宅地に入ります。
ここでも中国系のスーパーマーケットが多く、看板や店名はほとんどが中国語です。これにより、地域全体に強い中国文化の影響が感じられます。
また、インド料理やベトナム料理のレストランもあり、多様なアジア料理が楽しめる地域です。
蕨市のクルド人の人口
「在日クルド人とともに」によると、蕨市には、約3000人のクルド人が住んでいると言われています。蕨市の人口が7万5000人程度なので、およそ4%ほどクルド人がいる計算になります。
ちなみに蕨市が公開している情報に基づくと、2019年時点で外国籍の方は7,000人なので、蕨市の人口のおよそ10%が外国人ということになります。
なぜクルド人が蕨市に多いのか?
蕨の多文化コミュニティの背景には、外国人労働者の流入があります。
特に90年代以降、機械部品産業が盛んだったことから多くの外国人労働者がこの地域に住み着き、その子孫が現在も多く住んでいます。
また、中東の紛争から逃れてきた難民もこの地域に定住しており、その一部がクルド人コミュニティを形成しています。
クルド人はトルコやシリアなどに住む民族であり、トルコ政府からは治安を脅かす存在と見なされています。このため、トルコ人とクルド人の間には対立があり、日本でもその影響が見られます。
最近のトルコの選挙では、在日トルコ人とクルド人が衝突するデモが起こりました。
蕨市のクルド人関連の事件
クルド人の事件で大きいものは、2023年7月に起こった殺人未遂事件です。この一件で日本中から大きな注目が起こりました。「川口市立医療センター」周辺に約100人が駆け付けてニュースとして取り上げられます。
きっかけは、女性関係をめぐるトラブルでした。それでトルコ国籍の20代男性が切り付けられて川口市立医療センターに送られます。それを心配した親族や仲間が医療センターに集まって、緊急外来の扉を開けようとしたり大声を出したりして病院の運営にも問題が起こりました。
結果的に県警から多くの警察が出動して、男2人が公務執行妨害、男4人が殺人未遂で逮捕されました。
多文化共生の現実
蕨の街には、多くの宗教的・社会的機関が存在し、地域の多様性を支えています。
クルド文化協会やハラルフードショップなど、異なる文化や宗教を尊重しながら共生するための施設が整っています。
また、公園や緑地も整備されており、住民がリラックスできる場所も豊富です。
まとめ
蕨の多文化コミュニティは、その歴史的背景と現在の多様な住民によって形成されています。
外国人労働者や難民の流入により、地域は多文化共生のモデルとなっており、その中には様々な課題も存在します。
しかし、地域の多様な文化や宗教が共存する姿は、多文化共生社会の一つの形として注目に値します。蕨を訪れる際には、その多様性と共生の現実を感じることができるでしょう。
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