生きていると認識されているもの

 リンさん(ヒョウモントカゲモドキ)の食餌とするため繁殖を始めたミルワームであるが、それなりに飼育を楽しんでいる。
 気温が下がると活性も低くなり、幼虫成虫いずれも全体の数が少なくなる。それでも全滅することはないし、気温が高い時期は持て余すほどに増殖した。釣り餌として使ってみたが場所が悪いか腕が悪いか思うように釣れない。いっそのこと殖やして販売してみようとも考えたのだが、どうやら餌用であっても生体の販売は非常に厳しいルールが適用されようなのだ。
 最初に販売の参考としてフリーマーケットサイトでミルワームを検索してみたのだが、出てくるのは乾燥餌などミルワームを加工したものばかりで生体は全くヒットしない。これはどのサイトでも同じだった。もしかしてと思い規約を調べてみるとペット類など生体の出品は禁止とある。私がキャットフードを購入した店ではミルワームもネット販売していたので簡単に考えていたのだが、実際「生き物を売る」には厳格な免許が必要なのだろう。活き餌の代名詞のようなミルワームくらいならいいのではとも思うが、堤の穴とならないよう厳格な線引きも必要だろう。ましてや扱うのものが「命」であれば。
 今日もリンさんはミルワームを食べない。それでもミルワームは小松菜の葉を食べている、今日も明日もいつまでも。



今日の英語:Breed

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