凡慮、ひとりで反省す
初めての釣りでは格好のつかないことばかりだったが、やはり経験は収穫である。
昨日は風は強かったが目を開けられないというほどではない。それなのにバッグの外側がザラザラと砂に汚れ、特にシリコン製品(アルコールジェルホルダー)には色が変わるほど砂が張り付いた。さらに釣竿の先端カバーを早速失くした。撤収の時に散々探したのだが影も形もなく、どうやら風に飛ばされたらしい。多少でも風がある時は砂で汚れる覚悟と、小物が飛ばされないよう注意が必要だ。
釣り撤収後に空腹を満たすべくフードコートに立ち寄ったのだが、そこで何かが落ちた。注文の列に並んでいる時に背後で金属のネジか何かが落ちたような音がしたのだ。周囲を見渡すも落ちたモノは見つからず、ただの気のせいかと思ったのだが、その後バッグを下ろしたときに判明した。
釣竿の先端のガイド(釣糸を通す輪っか状のパーツ)が無い。さっきの金属音はガイドが落ちた音だったのだ。現場に戻って再度探すもやはり影も形もない。……修理は可能な筈だ。釣具店のパーツコーナーでガイドを見た記憶がある。空腹を満たすと釣竿を購入した釣具店へ向かった。
幸運にも私が釣竿を購入した時に相談した店員がいた。事情を説明し、サイズの合うガイドとついでに先端カバーの見立てを依頼した。するとさすがプロフェッショナルで、純正のパーツではないけれどと言いつつもちゃんと適合するパーツを選んでくれた。さらに手数料なしでガイドを接着する作業までも。ガイドを着け直すなど達人には朝飯前かもしれないが、昨日踏み入れたばかりの初心者にはありがたいことこの上ない。
初心者向けの廉価な万能竿だから使用1日目でこういう事故が起きたのだろう。確かに私は先端カバーを失くしたが、誓って釣竿をぶつけるようなヘマはしていない。
初挑戦を経てこれから必須の道具とスキルも判明した。指折り数えるのは道具と日数。次の釣りが待ち遠しい。
今日の英語:Repair