自分に縁がなければ心配ばかり

 このところシティサイクルの進歩が目覚ましい。特に幼児を乗せる電動アシスト自転車の変化は目を見張るものがある。おそらくバッテリーやモーターの性能向上もあるのだろうが、随分としっかりとした幼児用シートを前後に乗せるようになっている。
 そういう幼児の乗車が前提となっている自転車を男性が運転する姿も珍しくなくなり、時代は進んでいるのだと感慨深い。かつて『ママチャリ』は垢抜けない自転車の代名詞だったがそれも過去の異物になりつつあるのだろう。
 しかしそんな昨今のファミリー向け自転車で唯一私が納得がいかないものがある。肌寒い季節になると、まるでビニールハウスのように幼児用の座席をシートで覆ってしまうことだ。寒さ対策、というのは理解できる。だがビニールで覆うだけが保温ではないし、そんなにしっかり覆っては転んだときに受け身が取れないのではないか?それより何より運転しづらいのではないだろうか。
 まさに冬の風の強い日、一人でクロスバイクにのっている私でさえ横風や向かい風によろめくことがしばしばある。あんな風の抵抗を受けやすいビニールハウスを後ろや前後に乗せていては物凄く運転しづらいのではないだろうか。電動アシストがあるからペダルが進まないということはないのかもしれないが、それでも風に煽られた時の衝撃は相当大きいのではないかと心配になってしまう。
 まだまだ自転車は進化するだろう。より安全に。きっとまだ想像もつかない方向に。


今日の英語:Ctiy cycle

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