私は耳に繊細もとめる

 先月、新しいイヤホンを買った。ワイヤレスタイプで、釣りの時にでも使おうと思っていたのだ。しかし使い勝手が悪く今のところこれといった活躍をしていない。
 そのイヤホンの名誉のために言っておくが、イヤホンに不具合があるとか操作がしづらいといったことは全くない。むしろ取扱説明書を雑に斜め読みしただけでも簡単にスマートフォンに接続し音を拾うことができた。10分もかからず鮮明に音楽を聴けるようになったのは感動すらした。
 それなのに私が何に使い勝手の悪さを感じているかというと、音量だ。基本的に音が大きすぎる。微調整したくても目盛りをひとつ変えるだけで段違いに音が上がり下がりする。私が快適と思える音量はデジタルの隙間に消えてしまっている。
 これまで使っているポータブルオーディオでもほんの小さな音しか出していない。それは音量目盛りが最大30あるのだが、普段私が設定しているのは3か4。基礎の音が小さいクラシック音楽でも6以上の音は出したことがない。このワイヤレスイヤホン(というかスマートフォン)はそのポータブルオーディオよりさらに目盛りの幅が広いようで、目盛りをひとつ変えただけで小さすぎるか長時間聴くには大きすぎる音になってしまう。
 私は音について過敏な傾向があるのかと思っていたのだが、もしかすると聴力自体が高いのかもしれない。一般的な健康診断では異常の有無しか調べないし、聴力で得したことも一度もない。イヤホンの音量が小さくて済むのは節電という面では得しているのか?
 迫力のある音量も魅力ではあるが、最適で快適な音量も魅力であると認識が広まってくれないだろうか。


今日の英語:Volume

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