ネコーヒー:エスプレッソ #7杯目
私はこれだけ猫を愛し求めているのに、猫を拾ったことも保護したこともない。初代女王陛下は母が拾いテトもマユも保護団体に保護された猫ではあるが、私自身は全くそういった経験がない。
屋外を歩く間は常に猫センサーの感度は最大値、病気や怪我で弱った猫を抱き抱えられるよう両腕は両腕の準備は万端、猫の治療費食費を出すくらいの銀行口座の余裕はある。それなのに猫を拾えない。
私の行動範囲には不幸な猫はいない、そう思うことにしている。しかし猫への愛情は表面張力を決壊し常に浸出。その行き場のない液体は地域猫に向かって奔流となり、不審者さながら怪しい角度にしゃがみこんでカメラを向けることになる。
五体満足の猫に接近できた、それだけで今日の満足感は充填される。嗚呼、ネコの国は近付いた。
今日の英語:Approach
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