舌先から喉に、腹腔に

 季語は誰の主観が決めたのか。私の主観はかく決める。
 チョコミントは加工食品なので、計算して準備すれば、一般人でも冬にチョコミントのアイスやお菓子を食べることができる。でもやはりチョコミントの旬は夏だろう。私の場合は日曜日の寝起きに、牛乳で割ったエスプレッソと一緒に食べるチョコミントのアイスが最高だ。
 チョコの無いただのミントのタブレットも好きだ。ただこちらの旬は私の判定では冬になっている。吐息が白くなる寒さの中でタブレットを口に含むと、鼻腔から肺まで冷え、指先の毛細血管まで鋭利な月光の冷気が染み渡る。
 私が「ミント」と聞いて思い付く色は透明だ。実際l-メントールは無色である。だが一般的なチョコミントやミントのお菓子には水色や淺葱色の色が着けられている。バニラアイスやホワイトチョコと混同してしまわないよう仕方の無いことかもしれないが、私としてはあまり色を着けてほしくない。青みが強いと化学合成の雰囲気が強くなってしまう。できれば着色料は白と識別できる程度に抑えて、l-メントールを1ngでいいから増やしてもらえないだろうか。
 夏はチョコミント、冬はミント。いずれも週に2度ほどのお楽しみ。

今日の英語:Ice cream

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