極小の生物、その証

 現在コンポストは順調に発酵・分解を続けている。ミルワームが食べ残した野菜の端やミルワームの死骸、爬虫類の糞などが確かに“ただの土”になっている。
 臭いもほぼ無く、森の足元に積もる落葉のにおい程度だった。のだが、一昨日横着して溜めていた猫の糞や使用済みのトイレ砂をまとめて投入したところ、一晩もすると強烈な臭いを発するようになった。腐敗の重い臭いではなく発酵した尖った臭い、メタンの臭いだ。
 撹拌ハンドルを回しているとこのメタンの臭いが立ち昇ってくる。周囲に染み付くような濃さではないが、それでもメタンが顔を直撃すると眼にしみる。メタンは土星の衛星タイタンの主要な構成要素であったり、天文学の分野ではよく登場する気体だ。しかしこれほど「眼が痛くなるぐらいクッサイ空気」だったとは、タイタンの妖女たちもお困りなのではかろうか。
 とまれ分解が進むことが第一。たゆまず休まず毎日回そう。


今日の英語:Methane

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