そして片手に持って資源ゴミと闘う

 私が仕事で使う文房具第一位はボールペンであるが、第二位はカッターナイフである。封筒の開封から段ボールの解体まで、毎日の仕事でカッターナイフを使わない日はない。それなのに相性のあうカッターに出会えてこなかった。使い勝手自体に不満は無くても『ポケットの収まり』が良いものに出会えなかったのだ。
 そもそもカッターというものが胸ポケットと相性が悪い。無骨なものは胸に当たるし短すぎてもポケットの奥に沈んで取り出しにくい。更に前屈みになると滑り落ちて床で派手な音を立てる。腰のポケットでは立ち居の際にいちいち腿に刺さる。カッターを使う作業は好きだが、収納した状態は常の動作に地味にストレスがかかった。ボールペンは胸ポケットに収めてもストレスフリーなのに、どこかに収まりの良いカッターはないかと文房具売場に行く度に探していた。
 そうして遂に先月ペン型のカッターナイフを購入した。例の優柔不断で、店頭で見かけてから購入まで数ヵ月もかかった。今のカッターは収まりが悪いだけで使う分には問題ない。このペン型カッターの刃は一般的なカッターの刃と規格が違う、今残っているストックの替刃を使えない。もしこのペン型カッターの使い勝手が悪かったら……。1000円でお釣りがくる商品だ、今日ぐらいは贅沢する!とエイヤッと勢いをつけて購入した。
 そう、後悔はなかった。非常に使い心地が良い。切れ味も、懸案の胸ポケットへの収まりも非常に優秀。刃の平が短くなった分段ボールへの抵抗力は失われたが、それも繰り出す刃の長さに注意すればクリアできる。
 無駄にならなかった買い物、便利、青くてコンパクト。私はこのカッターナイフにとてもとても満足している。

今日の英語:Utility knif

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