明日の天気は雨でなくても

 新規の感覚、それを後に咀嚼し由来を知る。
 急に夏になった。昨日までは春であったのに、今日から夏になった。朝の駅のホームを歩いて、空気のギアが切り替わったことを知る。
 そして心配になる。部屋の爬虫類のケージのヒーターが入れたままだ。昨日の時点でも充分に気温は暖かったが、まだ彼らがヒーターに隣接する位置で寝起きしていたのでそのままにしていたのだ。猫なら勝手に風通しのいい場所へ移動できる。だが爬虫類はあの狭いケージの中だけだ。もし気温とヒーターの熱で何か起きてしまったら。けれど夏と言ってもまだクーラーが必須になるほどの温度ではない。彼らだってケージ内のそれなりに涼しい場所へ移動できる。だが万一。
 結果、何事もなかった。仕事から帰ってきた家の中で、猫も爬虫類も無事だった。とりあえずケージのヒーターは電源を切る。
 何事もなかったのは重畳だが、帰宅するまでの日中はうっすら心配がまとわりつき落ち着いて仕事ができなかった。生き物を飼っているからには、季節の変わり目には天気予報を確認すべきだった。
 想定外の変化に焦る感覚、それが責任感なのかもしれない。

今日の英語:Temperature


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