レプタイトルテ:シュガーレス #14個目

 生命力の旺盛さと速さ。そしてただ生きるためだけの装置にも似た本能。
 ミルワームの成虫用ケース。先週その床材のふすまを幼虫用ケースに移しかえたのだが、今日その成虫用の床材を掘り返したところ早くもミリ単位の幼虫が蠢いていた。前回新調してからたった7日間しか経っていない。その間に産卵して孵化して成長して。その速度に驚かされる。最初に幼虫が蛹化した時は、いつ羽化するかと2週間ケースを待ち続けたのに。
 毎週ふすまを移していては幼虫用ケースが飽和してしまう。成虫は卵や幼虫は食べないそうなので、もう少し密度が上がるまで待とうと思う。
 このところ爬虫類日記の内容がミルワームに偏重してしまっているが、日々動き回る昆虫と食も成長も緩かな爬虫類では、描写量に差が出てしまっても致し方無い。爬虫類は、氷柱の尖端の滴り熾火の揺らぎ、静寂のような変化が美しいのだから。

 年輪のように地層のように。生きる重みを刻んでいる。

今日の英語:Observation

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