ネコーヒー:ストレート #36杯目

 今日は正しく半ドンであったので、弱った体に葉緑素を補充すべく職場近くの寺院に寄り道した。
 すると思いもかけず良き存在に遭遇する。以前にも接触したかの地域猫だ。

 こういう時に御託は無用。彼の姿を追跡して猫のマイナスイオン、略してマイニャスイオンを補充する。無論マイニャスイオンは直接吸引するのが最も効率的な摂取方法だが、その姿を堪能し足跡を踏むだけでも摂取は可能だ。

 寺と猫と秋の黄昏、もう何も必要としない組み合わせ。

 水面に猫の柔軟は映える。

 彼も落葉の陽光を堪能していただろうに、突如カメラを構えた人間に追跡されては迷惑の極みだろう。だが私の肺には黄金の粒子が補充された。彼の肉球と一期一会に感謝する。

 またいずれ拝謁を。


今日の英語:Afternoon

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