地中で水も吸えば呼吸もする

 冬であってもコンポストは回転させている。
 やはり気温が低い中では分解の速度は極端に低下する。しかし全く分解しない訳ではなく、先週投入したミカンの皮もいつの間にか姿を消している。夢うつつに分解をする微生物。それでもどうにも分解が困難な野菜屑があるのだ。
 それは根菜。根っこに該当する部分。長ネギの根や大根や人参。小さめに刻んで投入しても、白菜の葉が消失するのと同じ時間をかけて撹拌しても分解せず残り続ける。これはそもそも「根」というものが地中にあっても細胞レベルで土壌に抵抗することができる構造をしているのだろう。
 教科書に載っていない常識をコンポストで学んだ。まだきっと学べることが現れる気がする。


今日の英語:root

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