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発達障害とスケジューリング

グループホームすずらん橋本です。明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。もう既に1か月ほどが経とうとしておりますが時が経つのがものすごく早く感じます。

そんな【時間】に関しての話ですが、つい最近一般就労の利用者さんが職場に遅刻することが頻発していると報告を受けました。

彼は元々緩んでくる頃合いに遅刻癖、休み癖が出てくるのでまたかと思い毎度のごとく頑張りなさいよと叱咤激励を飛ばすのが数か月に一度の恒例のようになっています。

ですが今回は、毎朝ちゃんと起きれてはいるのでどうしたのか話を聞くと、毎日バラバラの時間に家を出て、その時に来た電車に乗るということをしていたので、ある1つの電車が途中の駅が終点となっていてそこで乗り換え待ちが発生してしまい遅れてしまったと理由を語りました。
このような理由を聞くと私たちであれば電車の時刻案内をネットで開いて会社に到着する時刻から逆算しながら家を出る時間までを組み立てて計画を立てます
バラバラの時間に出てその時に来た電車に乗ることという原因を正すべく本人だけでは難しいので橋本が一緒に逆算しながらホームを出る時間と乗る電車を書き出し、表にして渡しました。

ですが発達障がいやADHDの人の中には計画やスケジュールを立てたりその通りに行動に移すことがとても苦手な方もいます。(みんながみんな苦手なわけではなく逆に計画を立てなければ行動できない方もいます)それは計画の中で朝起きることが苦手である特性からだったり、身支度の時間を管理できないという特性からだったり理由は多岐に渡ります。

そんな話し合いをした翌朝はホームを出ると決めた時間から5分以上過ぎてから「行ってきます」と出ていきました。
ここで橋本は【家を出る時間を駅のホームに着いて少し余裕ができるように設定したこと】を失敗したなと思いました。5分ないし10分は余裕を取ってあげなければとつい自分を基準に計画を立てていたと考えを改める機会となりました。

彼らを自分たちの基準に近づけるのではなくできうる限り基準を彼らに近づけることが大事ということを彼らと接する上では忘れてはいけません。

それからはそもそも遅刻っていうのはこうだから良くないよねというような話などもしつつ理由もなく休みたいなぁと思ってしまう彼のおしりを叩く日々を送っています。物理的に本当に叩いているわけではないことを明記しておきます(笑)

雪も降ったりとぐっと寒くなる日もまだまだありますのでどうぞ風邪や病気にお気を付けください。


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