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【知らないと損する】初心者向け金利上昇の基礎知識

海外ではコロナによる経済活動復活に向けて少しずつ金利が上昇しつつあります。このグラフは米国10年債の金利ですが、過去10年を見ると去年のコロナで一番低い時が0.3%でしたが2021/9末現在1.5%程度になっています。さらにこれから金利引き上げが予想されていますので金利上昇の影響は投資や自分の仕事に直接影響しますので基本を理解していきましょう。

米国10年債金利

1.資金需要が増えると金利は上がる

なぜ金利があがるのかを一言で言えば「資金需要が増えるから」です。
需要と供給で考えればわかりやすいですが、資金の量は限られているのですから、低金利状態だと借りたい人がどんどん借りていって資金がなくなってしまいます。そうなると金利を高くても借りたい人が出てきますよね。そうなると銀行とか資金を持っているところは高くても借りてくれる人に優先的に貸していきますから借りられる金利が上がっていきます。

専門的には民間銀行が中央銀行に預けるときの金利などが影響するのですが、需要と供給で簡単に言えばこういう話になります。

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2.資金需要が増えるのは消費が増えるから

では資金需要が増えるというのはどういう時かといえば、「消費が増える」からです。
資金が欲しい人は何のために必要とするかといえば、経済活動をするために必要とします。つまり商売をするということです。
商売をするには商品を作るための機械など設備に投資をする、商品の原材料を購入するなど、まず消費してもらう「物」を作ります。
「物」を買ってくれるつまり消費してくれることがわかるから資金を調達して設備投資をして「物」を作るのです。
つまり、これからコロナで落ち込んでいた景気や個人消費が回復して物を消費する期待が増えれば、物が不足して物価があがったり設備投資をする人がふえるので資金需要が増えます。

3.消費が増えるのは景気がよくなるから

では最後に消費が増えるのはどうしてかといえば一般的には「景気がよくなる」からです。これは当たり前といえば当たり前ですが、もう少し深堀します。
今回のようにコロナが回復したら今まで停滞していた個人の活動が活発になり旅行、航空、飲食などの各業界にお金が回っていきます。
さらにその飲食店がよくなれば例えばビール会社なんかも売り上げふえたり関連する業種にも恩恵がいきわたります。
結果的に各企業の売り上げが増えれば、そこで働く人たちの給与もあがりますのでその人たちも消費するという好循環になって、「物」が沢山消費されていきます。

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4.まとめ

上記の1~3を逆にたどると金利上昇は、「景気回復」→「個人消費が増える」→「資金需要が増える」→「金利上昇」ということが一般的な流れです。
では、現時点が低金利で抑えられている理由を逆説的に考えると「低金利に抑える」→「資金需要を増やす」→「個人消費を促す」→「景気回復させる」というシナリオを各国の中央銀行が狙っていたのがよくわかりますよね。
誰でもコロナが終われば景気が良くなるのではと考えますが、景気が良くなると金利という側面ではこういう流れになるというのが基本なのでまずは理解しておきましょう。

ではこれを理解して実際の資産形成にはどうしたら良いのかという点ですが、例えば金利で言えば高い金利で借りてもらえるのでお金を貸す企業が儲かります。逆にお金を借りて商売をするような例えば不動産関連のような企業は厳しくなります。このあたりの詳細は次の記事に書きたいと思います。

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