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人に迷惑をかけること


私は、自分と関わりのある人に迷惑をかけることが嫌いだった。


なぜ他人への迷惑かけることが許せないか


自分のミスが自分に跳ね返ってくるのはまだ良いが、
他の人や家族、友人、恋人、仕事場では教育係、課内に迷惑をかけることを人一倍嫌っていた。
自分のミスのせいで、私と関わりがある他の人が謝ってるのを見たくない。それが1番辛かった。

他人に迷惑をかけちゃダメだ


ふと考えた。

私は、いつの日から他人に迷惑をかけることをこんなにも嫌になったのだろう?


色々考えてたら、幼少期の家族環境にあったのかもしれない。

いわゆる家族団欒♪仲良しこよし♪みたいな家庭ではなかった。
自分がしっかりしないと家族が崩壊しそうな時もあった。というより崩壊していたと思う。

ありがたいことに、家族は私を頼ってくれた。祖父や祖母からも、あなたはしっかりしてるね、と褒められ、いろんなことを頼って、今でも色々アドバイスを求められたりする。
いとこも小さくて可愛くて面倒を見てあげる。今でもエントリーシートの添削をしているくらいだ。笑

親戚も含めて、しっかり者。頑張り屋。みたいな印象を持ってくれてた。
とてもありがたいことだったが、ダメダメでポンコツな部分がたくさんあるのに、、、
なぜだか、いつも周りの期待値の方が大きかった気がする。

つらくて泣きたい時はあったけど、家族がいないところで泣くようにしてた。みんなに心配をかけたくなかったからだ。
涙が出そうになったら、家を出て川沿いを歩きながら思いっきり泣く時もあった。たくさん泣いて涙を出し切ってから笑顔で家にも戻ってくるようにしていた。
夜は、枕に顔を埋めて、泣き声が聞こえないように声を殺して泣く時もあった。

もちろん喜怒哀楽はありえないくらい分かりやすく顔に出るタイプが、
本心では誰にも悟られたくなくて、、、グッと堪える癖がある。周りに心配をかけたくなかった。堪えれば次の日には負の感情が消えるから、なんとか1日を乗り切れば大丈夫、そう思うことが多かった。

社会人になってから変わった考え

そんな私は社会人になり、やっぱりその考えが根底にあった。
けど、そこで、とある言葉に出会った。

あなたは、人に迷惑をかけないと生きれないんだから、他人の迷惑も許しなさい

自分も困ったら頼って良いし、他人が困ってたら積極的に助けようという考え方、
すごく素敵と思った。
人に迷惑をかけちゃいけないと思うことを周りにも強要してしまう自分にとって、欠けている発想だと思った。

私自身、もちろんたくさん周りを頼ってるし、たくさんたくさん迷惑をかけてるけど、

人に迷惑をかけてる人を許せない

と、自分の考えを周りにも求めていた気がした。

それで、「なんであの先輩は、ミスをたくさんしても、リカバリーせずあんなに気丈でいれるんだろうか。」と。

時たまモヤモヤしていた。


でも、自分の考え方を人に押し付けるのは違う。

今は迷惑をかける側なのだと割り切って、いずれ迷惑をかけられる側になれるように、うん。私のもそういう時がいずれくるのだ。

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