【No 58 見方を変える支援】

利用者を支援する。利用者がこういう特性があって、こういう性格をしている。そういう理解をして支援をしていくことも大切である。

しかし、こういう考え方も必要です。例えば、私が、ある女性をこの人は、怖いし苦手だなと思うとします。しかしながら、仕事のミスをした際にその女性がフォローしてくれたら、この女性は、優しさがあるのかもしれないと思うと、それからの関わり方の中には優しい気持ちが生じて、優しい行動をするかもしれません。

そうすると女性側も優しい行動に変わります。このように、自身の見方を変えるのだけで、私も彼女も変わります。

 これは利用者が変われば地域も変容すると同じ効果になりますが、利用者の周りには、店員や病院職員、いろいろな人たちがいます。そしてその人達は、その人たちに必要な関わり方をされます。
そういうことも配慮した上で、利用者の理解や関わり方を提示していくことで、利用者の困りごとは減って、地域で生きやすくなります。

利用者支援と、周りの支援の両方が必要です。

参考文献

 若干間違えているかもしれませんが。
システムズアプローチで考える「発達障害」関係性を丸ごと支援する

著者 吉川 悟 赤津 玲子 志田 望