【No56高齢者施設で得た技術】


第3項 高齢者を理解する
表情を観る意味。高齢者施設5年勤務した経験から大切だと思う点。

高齢者施設で働いていた際に、介護技術を身につけた。介護技術は、自身の身体を痛めないようにするはもちろんだが、利用者が便汚染された際に気持ち悪い状態から早く抜け出すために着替えたり、体やベット汚染がされないようするなど、工夫できる技でもある。それは利用者にとっても嬉しいのである。

この時は、利用者の顔を観たり、身体にも触れるため、体調不良などにも気付くことができる。

体調の悪い人やターミナルの方は、定時で体温や血圧を測定したが、それ以外の人は、食事介助の様子と、このオムツ交換の際に、(トイレの人もいる)だいたい体調不良は発見できる。呼吸音や、体温、ベット上に残渣物が落ちてないか、顔色などの確認から発見できる。特に高齢者の場合は、呼吸音が特徴がありました。だいたいの高齢者は、無音か、特徴的な呼吸音に分かれるように思います。

大切なのは、表情を観ること。私達は、普段の生活の表情を知っているからこそ大切だと思っています。

これらは、利用者を総合的に観る技である。もちろん、生活のこと、その中でも何か楽しいや嬉しいは、把握できないが、食事を食べれるか、起きていられるか、入浴はできるかなど、病院受診か、など体温を把握しながら、確認しています。体調や体力、しんどくないかなど確認しています。

当然ですが、高齢者の場合は、早く気付くことが重要です。看護師や医師が往診をしてくれますが、やはりその前に気付くと病院に行けますし、何かと良いです。昼食など食事の変更もできます。
 
また、このオムツ交換の時に発見できれば、その方は、体調不良の中で起きてもらわない対応ができたり、食事だって部屋で提供することもできます。

また、ベット上では、側臥位に向ける方は体交をする、側臥位に向けない人は、クッションを挟み、気道を確保するようにするなども行います。これは嘔吐や痰が溜まるのを考慮してです。

体調の良い人は、ベットから起きてもらっていろいろなレクリエーションに参加してもらう、体調の悪い人は、無理な動きはせず、なるべくゆっくり休み早く治してもらうのだ。

これが基本です。

とにかく表情は観てます。これは、排泄介助で、いろいろな利用者を、1人、5分ぐらいで周るため、自ずと、重要なことを確認して、表情を観ることを大切にしました。その排泄でしか関われない利用者もいるため、表情を観るのは、コミュニケーションでもありました。

普段の表情を知っているからこそ、表情を観るのですが、その過程には、いろいろなことをして利用者を把握しているんです。