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原稿の追い込みは、自らホテルでカンヅメになってみた(前編)

こうしてnoteをゆっくり書ける日がまたやってきた。
本当に怒涛のごとく過ぎ去った2カ月だった。
ハードで息つく暇もなく、時には理不尽な対応に憤り、毎日のようにやってくる腹痛に耐え、軽く自分の能力に失望しながらも、とにかく前に、一歩でも前にと思いながらゴールを目指して仕事をしていた。

やっと終わった!
この解放された感じがたまらない。

今週、最後の追い込みは「自らカンヅメになる」という選択をした。
作家や漫画家が編集者につかまって、「先生!入稿まであと3日しかないんですよ!絶対逃がしませんからね」とホテルに押し込まれて、軟禁状態で見張られるやつ。あれだ。

正月休みが終わってから結局1日も休めていなかったし、気持ちが鬱々とし始めていたから、少し気分転換がしたかった。
常に気持ちが落ち着かないのは、夫がテレワークでずっと家にいるということもある。とにかく「一人の空間」が欲しかった。

そこで、最後の追い込みは、2泊3日でホテルに泊まり込んで仕事をすることにした。
日曜日、夫に話すと「いいんちゃう?リフレッシュしてきぃー」と一緒にホテルを探してくれた。
見つけたのが、京都の某ホテルで、家からちょうど30分で行ける。

◎部屋に窓とベランダがあるので太陽の光が入る
◎コーヒー、紅茶などフリードリンクあり
◎大浴場あり
◎1泊につき1杯ウェルカムドリンクあり(ビール、ワインなど)

これはいい!と気に入って予約した。
クチコミを読むと、朝食のビュッフェがすごく評判が良く、1食2300円もするのだが、2日分つけても合計の支払いは2泊3日で1万円を切った。(連泊だと安くなるのと、たまっていたポイントも使えた)
大浴場に入ってビール飲んだら、それだけで1500円くらいすると考えれば、コーヒーも飲み放題だし、いろいろ差し引いたら宿泊料は1000円くらい?なんてお得なんだ。

月曜日、ちょうど14時にチェックインできるよう家を出た。駅までキャリーバッグをゴロゴロ引きながら歩いていると、なんだか旅行に行くようでウキウキした。
着いてみると、ホテルというよりマンションみたい。
1階のロビーがオープンで、焚き火?! なんか火が燃えてるんですけど……。めっちゃおしゃれなんですけど……!

ホテルの公式サイトから拝借しました

キーをもらって部屋に入ると、これまた良かった!サイトで見ていた通り、ホテルの密室感がなく、まるでワンルームマンションだ。

私が泊まったダブルルーム。ビジネスホテルではないのでシングルはなかった。

どんなに良いホテルに泊まっても、いつも1つだけ嫌なのは「窓が開かないこと」だったりするのだが(開いてもわずか)、ここは大きな窓があってベランダに出ることもできた。

自然光が入るのは良かったが、結局向かいの部屋から見られるのではないかと思い、
ベランダで何かをするということはなかった。
まあ、どちらにしろ寒くて無理だけど。でも、夏はここでビール飲みたいなぁ。

これは仕事がはかどりそうだ!
早速、原稿を書こうと思ったが、その前にフリードリンクのコーヒーをもらいにいった。

いろんな種類のコーヒー豆が置いてあり、ミルで挽いてハンドドリップでいれる。
お茶類もいろんな種類のティーバッグがあった。
カモミールティーがあったので嬉しかった。
私はスタバでもコーヒーでなく、カモミールティーを飲むくらい好きなのだ。

原稿ははかどったし、何よりお腹が痛くないのがよかった。
やっぱり精神的なものなのかなぁと思う。夫にホテルの写真と一緒に「お腹痛くないよ」と送ると、「よかった~!」と喜んでいた。毎日心配していたから……。それだけでも来てよかったと思った。

17時半からウェルカムドリンクがもらえて、さらに1階のレストランバーもオープンするので、18時前に行って夕食を済ませることにした。

レストランバーは外から見るとこんなオープンな雰囲気。
ホテルの公式サイトから拝借しました。

この日食べたのは次の2品。

スモークサーモンのシーザーサラダ(500円)
しらすとキャベツのパスタ(600円)

無料のビールを1杯飲んだ後、メニューを見たら「よなよなエール」の生ビールがあるじゃないか!もちろん注文した。
これだけ飲み食いして、計1600円!
味もおいしかったし、量も十分。とにかく安かった。

部屋に戻ってまた仕事。
でも、非日常の空間にいるからか、新鮮な気持ちで向き合えた。
何がいいって、家事から解放されること!
料理、洗い物、洗濯、掃除、ゴミ出しなど、何も気にすることなく、ただ仕事をしていればいいだけ。なんて楽で集中できるんだ!
鬱々としていた心が晴れていくのを感じた。

明日もまたがんばろうと、気分よくベッドに入った。
それより朝食が楽しみなんですけどーーーー!!
ベッドの中で、にやにやしながら、眠りについた。

(後編に続く)

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