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夫が私のエッセイ集を作るらしい。

死ぬまでに「自分の本」を出すことが、昔からの夢だった。
それは、自分でお金を出して作るものではなく、誰かが「あなたの本を作りましょう」と提案してくれて出される本。
その夢を見ている時代、活字が印刷された「本」は、個人で作れるものではなかった。もちろんオフセット印刷で同人誌を作るなど、何かしら形にすることはできたが、今のようにいろんな手段で本を作り、いろんなルートで、それも個人で、自分の本を売ることなんてできない時代だった。

夫がこの間から、「かおりの本を出す」と張り切っている。隣の部屋から私のパソコンあてに「かおりの本のプロット」なるファイルも送られてきた。
このnoteの記事から何本か抜粋し、書下ろしも加えて、1冊のエッセイ本にまとめるというのだ。
最初は「ふぅん」と興味なさげに聞いていたが、夫があまりに熱心なので、私も気持ちが動いてきた。生きているうちに自分のおもいを何かしらカタチに残しておくのはいいかもしれない、と。

昔と違って、今は自分で自分の本を作って販売までできてしまうのだから、すごいなぁ。といっても、儲けるつもりなどまったくない。ただ、どうせ作るなら、できるだけ多くの人に読んでもらえたらうれしい。とりあえず、友達には無理やり読ませようと思っている。

目標は年内。
夫がなんだか本気で頑張ってくれているから、実現しそうだ。
ひと言で「本を作る」といっても、今は逆にいろんなやり方がある。明日は本の製作について夫からいろいろ細かな提案があるらしい。ありがたいことだ。
実は、物書きとしての私を一番推しているのは、夫だったりするのだ。

「本を作る」
一度イメージしてみたら、それはすごく楽しみになってきた。
文章も、絵も、写真も、音楽も、動画も、ラジオも、何でも自分でメディアを持って発信できる時代。販売する店舗もネット上に作れる。すでに当たり前のようで、でも、これってすごいことだ。

昔、夢に描いていたような「本の出版」とは異なるけれど、それでも、せっかくなので夫の厚意に甘えよう。カタチにしてみよう。自己満足でもいい。私も自分の本を見てみたくなった。

もう少し具体的になったら、noteでもお知らせしようと思う。
新しいことへの挑戦は、小さなことでも、なんだかわくわくするなぁ。

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