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1minute七十二候 紅花栄 (べにばなさかう )

小満<次候>
5月26日から5月30日頃

小満の次候は「紅花栄(べにばなさかう)」です。この時期は紅花が盛んに咲く頃を指していますが、実際に花が咲き始めるのはもう少し後の6月末頃から。紅花は咲き始めの頃は鮮やかな黄色ですが、成長するにつれて徐々に赤色が増していきます。この変化がとても美しいですね。

紅花は茎の末端に咲く花を摘み取ることから「末摘花(すえつむはな)」とも呼ばれ、万葉集にも登場するほど古くから日本人に親しまれてきました。茎の丈は約1メートルにもなり、キク科ながらアザミのような棘があります。そのため、早朝の朝露で柔らかくなった棘の時に、丁寧に花びらだけを摘んでいくのが特徴です。

紅花は染料としても利用され、特に「紅餅(べにもち)」という染料はとても手間がかかるため、幕末の頃には米の百倍、金の十倍の価値があったと言われています!紅花の原産はエジプトで、日本にはシルクロードを経て飛鳥時代に伝わり、奈良時代には「呉藍(くれのあい)」と呼ばれました。これが「紅花」の由来なんですね。

この季節は、他にも薔薇や鈴蘭、夏椿、浜茄子、紫陽花などさまざまな花が見頃を迎える行楽シーズンでもあります。夏の暑さにはまだ早く、春の肌寒さもないこの素晴らしい季節、ぜひ外に出かけて自然と触れ合ってみましょう。

ブルーパロットがある岡崎エリアも、緑豊かで散策に人気の地域です。ぜひ足をお運びください!

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七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。

What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.


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