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きえゆくきぼう

その名はきぼうといった
夏の宵
突然に光の粒としてあらわれ
瞬く間に
夜空を真横に過ぎって
ふたたび夏の宵だけが残された

まぼろしはまぼろしで
ほんとうもほんとうで

そのどちらをも
おなじように愛している

わたしこそが
ほんとうで
まぼろしなのだとしたら
それこそが
消えゆくけれど
たしかにある
きぼう


#詩 #poem   #宇宙ステーション
#月音花声

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