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“真似”から始めてナンボでしょ?〜一般人が急にデザインを始めた話〜

私の会社は女子高生向けのトレンドを発信したり、コンテンツを作ったりする、そんなところ。
そこでの私の仕事はいわゆる「プランナー」ってやつで、就活サイトのカテゴリー欄で言うと企画職に該当する。

デザイナー、エンジニアとかと違って「専門性」には欠けるんだけど、それでも仕事の範囲は割と広くて、この3年間でフォトショ、アフターエフェクトはそれなりに使えるようになった。

ただこの「専門性」のなさが結構コンプレックスになったりする。もっとふかぼって言えば、専門的な勉強をしてないのが欠点で、「ツールの使い方がわかる」までで止まっちゃう。私にはその自覚があった。

そんな状態で、突然会社のインスタ投稿の担当になりデザインを制作することになった。デザイナーが忙しいからやってよっていう話だった。

それまではデザイナーにイメージを伝えるためだけに仮で何かを作ることはあったけど(だから正直伝わればなんでもいい)、ホンチャンのデザインを作るのは初めて。

コンプレックスが再熱した。

0からデザインを作るなんてどうせできないから、素材を集めて調理してこうぜ。

インスタ投稿に限らず、デザインってやつはたとえデザイナーじゃなくとも「素人感」「ダサさ」だけはなぜかみんな感じ取れたりするし、このままじゃ専門性のなさがきっと見てる相手に伝わっちゃうって思った。

そこで自分が大切にしたのは2つ。
❶真似する素材を見つけること
❷自分の「ダサい」「かわいい」のアンテナに集中すること

真似って言っても、丸パクリするっていう話じゃなくて。例えば「ここを斜めの文字にして、こんな手書きを入れたらかわいいんだ!」「写真をこう切るんだ」とか、“手法”を雑誌やpinterestから学んで自分の中にストック。またストック。いざ作るときのために引き出しをたくさん作った。雑誌の公式インスタがとってもかわいくて今っぽいので素人の私にはとても勉強になった。

それから「感覚>考え」の精神。私のような頭でっかちさんは「読みやすさ」「わかりやすさ」っていう“リスクヘッジ”的なところにばかりすぐ目がいって、作るもの全てがパワポ資料みたいに固くなってしまうので、「かわいいか」「グッとくるか」そこを意識した(目がいくってことは無意識に気をつけられてるんだから気にしなくて大丈夫っ言い聞かせた)。日頃インスタ見てて「これ映えてんな」「これ普通だな」って思えてるってことは、きっと私の中にかわいいかどうかを感じ取れるアンテナがあるはずって思ったから、そこを信じてみた。それでもし「なんか、いまいち」って思ったら、専門家じゃない私には理由なんて突き止められっこないので❶に立ち返る。つまり、かわいいと思った素材をまず丸パクリして、そこから崩していく。例えば画像Aをまず真似して、文字の入れ方やフォントは画像Bからもらって、配色は画像Cからもらう。そうやってスパイスを調合して「オリジナル」を作っていく。

そうして少しずつデザイン制作ライフをスタートさせた。もちろんデザイナーにはおよばないけど、自分のかわいいアンテナが自分の作ったものでビビッと反応する回数が増えてきた。この調子。

インスタ投稿のデザインて、雑誌とかと違って少しクオリティが落ちるとは思うけど、それでも素人の私にとっては成長を感じれる制作だった。

きっとデザイナーの人たちにとっては👆は当たり前のことなのかもしれない。でもね、凡人の私はこれすら知る機会がなかったのです。知る機会さえあれば、スターにはなれずともある程度まではいけるのかもしれない。


ちなみに私は絵がめっぽう描けない。

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