消化しきれない私の小骨
5年間を女子校というカゴの中で過ごしている。
私は大抵、好きなものの感覚を、誰かに共有できない。
そして必然的に、私は大抵、相手の好きなものの感覚に浸れない。
カゴの外の女の子のことは分からないが、私の通う女子校の女の子は、
誰かがオススメした韓国ドラマを、すぐに、夜更かしをしながらも見て、
次の日には、朝の微睡みを消し去るような大声で叫びながら、
その感動を、感想を、感覚を共有する。
そのような女の子の周りにはコミュニティが出来上がり、拡大していく。
今私のいるカゴの中にあるものは、韓国人アイドル、ラブストーリーのドラマ、ダイエット、スタバ、ジャンクフード、そして女の子特有の高音の大声だ
そして私の持っているものは、小説家、詩人、画家、漫画家、散歩、ゲーム実況、それから独り言だ。
言わずもがな、私が感動を叫ぶのは憚られることだし、カゴの中にあるものに興味を示さない私の周りには、殆どコミュニティがない。
しかし、有難いことに、私のカゴは優しさが溢れているので、こんな私でも、避けられたりしないし、女の子特有の「いつも行動を共にするグループ」にも属せている。ただ、趣味の話ができないだけで、当たり障りのない会話はできる。
しかし私は、遣る瀬ない。
私も感動を、感想を、感覚を叫びたい。
この、消化しきれない小骨のような感覚を、どうにかしたい。
叫んでみたい。そんなこんなで始めます。
初めてのnote、読んでいただき、ありがとうございます。
次の投稿から、少しずつ叫びますので、何卒。
追伸
今日の絵は、お気に入りのがま口です。
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