牛島青

高知県須崎市「てくテックすさき」館長。アートプロデュースの仕事も。/note毎日更新中。

牛島青

高知県須崎市「てくテックすさき」館長。アートプロデュースの仕事も。/note毎日更新中。

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ぼくらの漂流記 Vol.0 決意表明

 初めまして。牛島 青と申します。 牛島 青(うしじま じょう) 長野県松本市在住。神奈川県鎌倉市出身。高校時代をスイスで過ごし、帰国後日本大学芸術学部演劇学科に入学。在学中、ルーマニアの演劇祭に参加や、中国にて日本語学校の講師、レッドカーペットイベントでハリウッドスターへのインタビューなどを行い、大学4年次には「ノトゲキ 」という石川県能登地域での演劇×地域活性化企画を始める。昨年4月に長野県松本市の公共劇場に就職、翌年3月末に退職。現在はアートを主軸とした企画運営を本業

    • 今日も青はブルー #2 月夜のサーカス

      「おばけなんかなあいさ」 「おばけなんてうそさ」 あ、おばけ。 「いったそばからあえるなんて」 「あたしたちねぼけてるのかしら。」 「ねぼけてなんか、ないゾウ」 砂漠の真ん中に、白くて大きな、ゾウ。 「ゾウのおばけだ。」 「ゾウさん、乗せて。」 「無理だゾウ。だっておいら、おばけだから」 「どうしておばけになったの。」 「うーん、ちょっと、ほし草がたべたくて」 「それなら牧場にいったらいいんじゃない?」 「おいらがいったのは、星草だゾウ。おいら、ゾウの仲間

      • 今日も青はブルー #1 浜辺の火縄銃

        島に流れ着いたその筒からは、まだ煙が出ていた。 島民たちが集まり、まずは屈強な男たちがそれを取り囲んだ。 子どもらは早く触りたくてあらゆる方向から首を出すが、男たちがそれを制す。 浜辺の茂みから、ぬっと、鹿が現れた。 大きな角があり、丈は優に2mを越えようかというところだ。 鹿はゆっくりと、村民一人ひとりの顔を、真っ黒なビイ玉の眼で見まわし 人垣を通り筒に口を寄せると それを構えた。 ズドン 大きな音がして、ひときわ体躯の大きな男が倒れ込んだ。 その男は、ちょうど、

        • 今日も青はブルー#557 疼く五月 2

          わるいことはかさなる。 ぽっかりあいたままの生活に、容赦なく試練は訪れる。 仕事でも、課題でも、生活でも、立て続けに不安が襲ってくる。 そういう中で、M子の友達が我が家に来てくれた。高知までわざわざ来てくれるのは、心からの誠実さであり、本当に信頼できる人だ、と、この高知にいると思うのだ。 仕事も立て込んでいたし、いつものように歓待はできなかった。しかし、この少し遠いくらいの距離感が心地よく、ああ、いつかホームステイか、もしくは大学生の下宿なんかをやりたいなあ、と少し先に想

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        ぼくらの漂流記 Vol.0 決意表明

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        • NEW 今日も青はブルー
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        • 今日も青はブルー
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        • 僕らの漂流記
          6本

        記事

          今日も青はブルー#556 疼く五月(1)

          先月、祖母が亡くなった。 たまたま、僕たち夫婦は、第二の故郷である松本に車検で帰っていた。2人で交代しながら2日もかけたのに、車検自体は一時間ほどで終わり、その後は、桜で一面包まれる古墳に行ったり、大切な場所に行き、懐かしい人と美味しいものを食べたりした。 その帰り道、大阪で、スーパー銭湯で、祖母の命がもう長くはない、と家族ラインで知った。そして、翌日には、ケア病棟で最後に対面。祖母らしく指でOKのマークをつくってくれた。 その後、東京出張にすぐに行ったのだが、夜中にまた

          今日も青はブルー#556 疼く五月(1)

          今日も青はブルーC0225#555

          高知、そして須崎とのたくさんの出会いに溢れた一日だった。たくさん歩いて、たくさんの収穫があった。人とは本来そういうものかもしれない。 高知に来て、さまざまな風土の民と、その民族性のようなものを強く感じる。 海の民の温かな横の広がりと楽観的な気質、時にそれは行動の哲学とも呼べるかもしれない。 山の民は考える。崇高なものを求め、真理を追求する。時にそれは現実との接点が限りなく薄くなるが、それでも理的に孤高のてっぺんで語り合える友と会う。 川の民は変化を愛する民。次から次へ

          今日も青はブルーC0225#555

          今日も青はブルーC0224#554

          facebookに投稿しなくなって、SNSを開くことも減った。 もはやどんな人がこれを読んでいるかわからない。書くモチベーションも下がっている。だが、書くのをやめたら、大事な何かが切れてしまうような、未来への伏線を切ってしまうような気がして、やめる勇気もないまま惰性で続けている。 もっと個人的な悩みを書きたければメモで良いし、物申したければ大々的にやればいい、のだが。いじらしくもまだまだ思春期真っ盛りである。

          今日も青はブルーC0224#554

          今日も青はブルーC0223#553

          最近頭が高い、のである。 調子乗ってるとかそういうことではなく、なんだか感謝を忘れているような、何様なんだろうと自分に思うことがよくある。 足元を見て、すぐ目の前の幸せを感じて生きねばと思うのに、先へ先へと上滑りして、気づけば近くの人を置き去りにしている。 ありがとう、ありがとう、ありがとう、と繰り返し言わなければならぬ。

          今日も青はブルーC0223#553

          今日も青はブルーC0221#551

          スマホのヘルスケア機能を、 とここまで書いては消し、を繰り返して何分経ったろうか。 あたまがぽうっとして、何も書けない。そんな日は、寝た方が良い。 行きに源氏物語、帰りはザリガニの鳴くところを読んでいる。 これは、書いたうちに入らない、これは、、、それでも書いたことになる。facebookに載せなくなってから、どんどんと適当になっている気がする。

          今日も青はブルーC0221#551

          今日も青はブルーC0220#550

          唐揚げを、せっかくだから肉屋で、もも肉200g、せせりと砂肝を100g、買って、ついでにコロッケとウインナー串を買って、スーパーに行く。 昨日YouTubeで見たいちご狩りに触発され、いちごが半額なので買う。いちご狩りの20分の1の値段で良い品が手に入った。 タモリさんのオールナイトニッポンで言っていた、幸せは前方斜め上ではなく後方斜め下なのだという言葉を反芻する。山が綺麗なこと、春が間も無くやってくること、なんの心配もなく食べたいものを買って帰れることに幸せを感じている

          今日も青はブルーC0220#550

          今日も青はブルーC0219#549

          僕が寝る。その寝息を感じる。ゆらめく照明、ざわめく木、静かな夜。その中で、自分だけがすごいスピードで歳をとる。やがて鳥が鳴き、光が差し込み、その朝日を見て、ああ、朝日はなんで美しいのかしら、そう言って息を引き取る。 という夢をM子が見たらしい。 ちゃんと練ったら何かの賞を取れるんじゃないか、とお墨付きを与えた。人の話を書くとなんだかくすんでしまう。M子はもう少し鮮やかな情景を話してくれた。良い映画を見たような、そんな感じ。

          今日も青はブルーC0219#549

          今日も青はブルーC0218#548

          今日はバンドの発表会でした。命燃やして演奏したので、その感動もひとしお。高校時代の熱い思いを思い出し、終演後はハイになったみんなとカードゲームで盛り上がりました。 さて、これで燃え尽きたいところですが、様々抱え込んでいる特大大盛の宿題が待っています。 M子が今日初出勤でした。とてもその話を聞きたいのですが、とても体力が追いつかず、、、

          今日も青はブルーC0218#548

          今日も青はブルーC0217#547

          大概毎日ネタがなくて困っているのだけど、たまに書くことが多すぎて気が削がれる日がある。今日がそれ。 朝から晩まで英語を話した日だった。高校時代の脳みそとほぼ同じくらいには英語を理解できるようになった。 それから子どもたちの成長にもたくさん触れた日だった。 M子も帰ってきた。2日間で、紙漉きで出会った人々との濃い生活があり、別れ際の空気でそれを感じ取れた。 正直明日も体力を使う日。今日は意識が朦朧とする中で書いている(M子の送迎を含めて4時間くらい運転した)。また明日。

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          今日も青はブルーC0216#546

          キャンブリーという、その時オンラインのネイティブとランダムに話せる英会話をやっているのですが、今日の会話がとても面白かったのでシェア。フィリピン人で英語は第二言語。アメリカの大学で物理学を専攻してる20~30代くらいの人でした。 ・なぜアジアでも英語話せる人の多い国と少ない国があるんだろうか? →オンラインでいろんな国の生徒を教えたけど、基本的に学校の英語カリキュラムに大きな差はないと思う。台湾とか、フィリピンとか英語ができる国は、エンタメに触れようとすると第一言語と英語の

          今日も青はブルーC0216#546

          今日も青はブルーC0215#545

          M子が偶然の導きでいの町の紙漉き工場に知り合いをつくり、今日から数日間お世話になっている。 僕はというと仕事もあるのでいつも通り。一人暮らしなんて自堕落なもので、朝も昼も夜も炭水化物のみ。夜は作るのが面倒なので外食。 コストかからないようで、実は二人の時よりお金もかかるのです。

          今日も青はブルーC0215#545

          今日も青はブルーC0214#544

          とある社内の研修で、心情と情報を分けて話すことを学んだ。早速実践を試みるも、なかなか難しい。 しかし、四六時中そのことを考えていたら、少しコツが掴めて来た。そのコツというのは、他の人の意見や考えを頭に含まないということである。 僕のよくない癖で、人の考えに同意したら、それを自分の考えとして他の人に話す、ということをよくやっていた。そうすると、それは情報なのか心情なのかがわからなくなってしまう。100%の自分の思いか、客観的な情報かなら、自分の中で整理ができる。おかげで急に

          今日も青はブルーC0214#544