秘密の図書室企画
今、これからまさに企画を考えていく「秘密の私設図書室」について書きながら、ブレーンストーミングします。
会員限定の私設図書室って、アリ?
本が好きで、本からたくさんの事を学んできた私ですが、「本に関わる仕事」にはこれまで縁が有りませんでした。
いや、一社だけ、ずっと「一度働いてみたい本屋」があります。それは、天狼院書店という本屋さんですが、いろいろあって応募には至っておりません。
昨年の秋に、面白いゲームをしていた時、「私設図書館を作れたら、最高じゃん?」とひらめいたのですが、そのひらめきには建物の購入や、調度品、蔵書の購入に大金を突っ込める前提条件が必要で、正直、そのひらめきすら頭の片隅に追いやられて忘れかけていました。
「私設図書館」の事を思い出したのは、一昨日。随分と急な展開ですが、休業自粛があったこそ、埃を被っていたひらめきをもう一度手繰り寄せて、しげしげと眺めることになったのです。
図書館の魅力
「私設図書館って、やっぱり良いよな」
そう、思えたのも、久しぶりに公立の図書館が利用再開されて、探していた本を偶然見つけたからでもあります。この全国的な自粛により、Amazonで本を買うことも増えましたし、SNS上でブックスチャレンジというブームが起き、いろんな人がおすすめの本を紹介している様子を見て、読みたいけど絶版で気軽に買えそうにない値段になっている本もいくつか出ています。図書館で偶然見つけた本も、絶版になっていた本の一つでした。
私は、新刊書店も古本屋もどちらも好きですが、自分が何か特定の本を探すとき、頼りになったり、掘り出し物が見つかるのは、古本屋です。一時期、御多分に漏れずビジネス書を買いあさり、読んでしばらくして売りに行く、という生活もしていましたが、研究などはやはり昔の本の方が真理をついている内容が載っていたりします。特に、病気や人体に関する本は、最近だと掲載できない内容もあるそうで、尚の事昔の本でしか得られない情報があります。
本との巡りあわせというのは、一番運命的な出会いだと私は思うのです。勿論それは、私が本好きだからかもしれませんが、一冊の本がきっかけで大きく人生が変わっていることを未だに実感し続けているからです。
そんな運命的な出会いを出来る場を、自分が誰かに提供できるかもしれない。一昨日、引っ張り出した「私設図書館」というひらめきは、私に一筋の光をもたらしたのです。
捨てる神あれば拾う神あり
今回の全国的な休業で、いろんなことを考えました。そのなかで、「手放すものは何か?」を具合が悪くなるくらい、毎日毎日考えました。私は、自分一人の暮らしだけを考えればいい、非常に責任の軽い自営業者ですが、だからと言って対面で稼ぐことが出来なくなればどうなるかを、今回嫌と言うほどに実感しました。
「手放すもの」として、移動が主だった生活があります。広島に住処が在るのに不在、という暮らしから、広島で働き暮らす生活をもう一度始めよう。それには、何が必要か。対面では無い商品は、何が作れるのか。その一つが、自費出版する本であり、これから作り直す動画講座です。
それと同時に、私が広島に持っている最強の武器は、人のご縁です。ここをもう一度、頼ってみたいと思うことがこの1か月にいろいろありました。
今回の世界的な転機で希望を見いだせたのであれば、何を選んでも、きっと大丈夫。
そういう直感もあります。これもすべて、私の身近な友人たちがSNSを通して教えてくれた事実からの裏付けもあります。
今まで、あまりしてこなかったプライベートとビジネスの連動も「私設図書室」を使えば、スムーズに出来そうだという見通しも、友人たちとの会話から見えてきたことです。
コミュニティ重視の時代に
移動が制限されて、どこに頼るかを考えたとき、地元と言うのは強いなと改めて思えたのも、大きな気づきでした。
自粛解除して久しぶりに行った飲食店で、近況を尋ねられたときに、自費出版をすると伝えたら、「読みたい」と即答してもらえたり、「私設図書室」について友人に相談したら、「面白いから行く」「自分が読み終えた本、置いて欲しい」と直ぐ反応が来たり、優しい生活共同体のなかに自分が属していたのだと思い知ることがこの1か月、毎日あります。そして、私の周りには同じように他人を応援できる優しく賢い人たちが、お互いに支え合って懸命に動いている姿もたくさんあります。社会の向こう側には不幸なニュースも時折伝え聞こえてくる中、とても幸せなことだと思っています。
「私設図書室」は、閉じたコミュニティ運営になります。それは、やはり利用してくれる皆さん全てにとって、居心地の良い場を作りたいからです。
私にとって図書室は、大切な遊び場でした。空想する楽しみを教わり、世界にはたくさんの凄い人がいて、私たちの暮らしを豊かにしてくれたという歴史を教わり、特別な誰かを恋い慕う感情の素晴らしさや残酷さもまた、垣間見せてくれました。
今こうして、ウェブ上に記事を書いていますが、人間が生身の生き物で有る限り、アナログは残り続けます。その手触りや手間を愛せる場所を「私設図書室」として、思いを同じくしてくれる人たちをひっそり作っていければいいなと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?