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コナツ元気かな!

 私の実家にはコナツという名前の犬がいる。
 私が小学5年生の8月に父の友人から貰って来た。もう13歳くらいになるのかな。
 名前は父がつけた。夏にやって来て小さかったからコナツとしたようだが、今ではでっかいフランクフルトにちっちゃい手足が付いたような風貌である。
 性格は人懐っこく誰にでも近づいていき、ペロペロと手とかを舐め回す。しかし意外と臆病なところもあり、人が来るとピアノの下なんかで2、3回形上吠えて
「どう?すごいでしょ?」
と言わんばかりに振り向いてこっちにアピールしてくるから可愛い。
 床で寝てる時なんて垂れた耳や長い尻尾を私は見えずに踏むと飛び起きて
「キャン「
と抗議してくることもあった。しかし、私も見えないためどうしても踏んでしまうことが何度かありコナツの方が私が来ると避けてくれるようになった。こうして犬にまで合理的配慮をしてもらえるようになった。
 もうコナツもだいぶ歳を取り目は白く、皮膚はぷよぷよになり父よりも大きないびきをかいて寝ていることが増えた。私も同じだけ時間が経ちやっていることも考えていることも、住んでいるところもコナツが家に来た時とは全然違っている。
 それでも家に帰った時には変わらず尻尾を振りながら喜んでくれる。
 そんなコナツも後何年生きられるだろうか。
コナツが亡くなる時には何も気にせずすぐにでも地元に帰られるような状況になっていて欲しいと切に思う。

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