試練と喜びに満ちた私の2022

 今年1年の成果は自分が一つ年を取ったことと、地球に人類を一人増やしたことだ。私にとって、2022年は人生最大の試練と喜びを味わった年となった。
 妊娠が分かったのは1月下旬のことだ。それからの8ヵ月間はつわりとの戦いで、心身ともに最もきつい時期であった。
1日1日を過ごすことがこんなにも大変なことかと、ベッドやソファーの上でうずくまりながら何度となく思った。健康は何事にも代えがたい。
7月には誕生日がやって来て26歳になった。年々人生におけるエピソードが増え、過去を振り返るのにも時間がかかるようになりつつあることに気付いた。若さは重要だが、意外と年が増えていくことも悪くないと思った。
 9月には娘が生まれた。人生最大の痛みであった陣痛などは、ハードな妊娠ストーリーのフィナーレとしてはあまりにも過度な演出なのではないかといまだに思う。
日々ポコポコと卵を産める鶏をうらやましく感じた。ただそれだけに、子供が生まれた時の感動は鶏よりも大きいのではないかと思う。
初めて触れたひなちゃんはとても小さく暖かく皮膚はふにふにしていた。それでいて、お腹を大きくふくらまし精一杯泣くひなちゃんの大きな声からは、必死に生きようとする力強さを感じた。
9月以降は育児一色であった。日々おむつ代えや授乳寝かしつけ、沐浴と1日中繰り返されるお世話と、睡眠不足からくる疲労が相まって発狂しそうになった。
一方で、手足がばたばた動くようになったり、首が座ったり、「キャキャキャ」と声をあげて笑うようになったり、1日1日目覚ましく成長するひなちゃんを見られることに喜びを感じた。
 今年は自分の生活が大きく変化し、自由時間や趣味に費やすお金、飲み友達となくなったものは多い。しかし、生まれてきてくれた娘や老若男女問わず育児を支えてくれるたくさんの仲間と、得たものも多くある。
家族のありがたみをより一層感じることもできた。特に夫はひなちゃんが生まれるまで、厳しい妊娠生活を支えてくれた。
生れてからは一緒に夜泣き対応に当たり、ミルクを作りおむつを替えてくれた。その中で、付き合い始めてからのことや、美味しいスイーツのこと、将来のこととたくさんの話をした。今までにないぐらい同じ時間を過ごし、空間を共有したからこそなしえたことだ。
 私自身良くも悪くも立ち止まっていられない、余裕もない1年であった。それでもいつか2022年を振り返った時
「あー、大変だったけどあの時も幸せだった。」
と言える1年にできたと思う。
思っていた以上に一人ではどうにもならない私ではあるが、多くの人に助けられ今年も生き抜くことができた。
 来年は支えてくれている人に言葉や行動で感謝を伝えていきたい。
今年1年本当にありがとうございました。皆様に取っても来年がすてきな1年でありますように。

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