余分なものを捨ててゆく ~自由になるコツ~
私の教える中国武術・形意拳は「余分な力み」をとても嫌います。
大地からの反動力を効率良く拳や掌に伝えたいので、
余分なチカラが入っていると、途中でパワーの伝達が滞ってしまうのです。
ですので、腰や体軸・丹田などを残し、
手足や胸などの緊張は極力抜いてゆきます。
これは
【四肢放鬆(ししほうしょう)】腕脚をリラックスさせる
【舒胸(じょきょう)】胸をのびやかにする
【虚領頂勁(きょれいちょうけい)】うなじの力みを抜く
などの言葉で表されます。
その結果、カラダはもちろん、ココロも自由に動くようになってゆきます。
ココロの緊張が、カラダの緊張を生み出しますが、
ココロとカラダは双方向性のリンクで繋がっています。
カラダを緊張から解放してあげることは、
ココロの自由度を上げてくれるのです。
「余分な力み」は自分で自分に背負わせているもの。
これをドンドンとそぎ落としてゆけば、
その分、自由になってゆきます。
余分なものを捨ててゆき、
本当に大切な自分のコアを露わにして、
自分らしく生きる自由を得る。
なかなか「言うは易し」かも知れませんが、
その心掛けは、何かに行き詰った時などに、
私たちを助けてくれる最後の一手になるやも知れません。
2022年6月9日
小幡良祐
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