幹→枝→葉の教育への転換について

1年に1回の名古屋大学大学院の安全性・信頼性工学の講義でした。

知識は樹木として捉えることができると考えています。

葉である数多くの要素知識を学生時代の講義で学び、大学から大学院での専門分野研究において枝である技術を学び、社会に出て集大成として知識や技術を活用して幹である価値を実現する機会に恵まれる。

学生時代には沢山学ぶ必要がありストレス過多ですが、何のために学ぶ必要があるのかの十分な説明がないケースが多いです。逆にその苦労が報われるモチベーションが向上する機会は学生時代には少ないということが根本的な問題であると考えています。

私の場合はこの1プロセスを実現するために15年以上を要しました。長い!!

さらにいえば、システムや学術研究における研究課題の複雑化によって、学ばなくてはならないことは加速的に増加しています。

ということで、これまでの葉→枝→幹というボトムアップ的な教育プロセスを、幹→枝→葉というトップダウン的な教育プロセスに変える必要があると考えています。

なので、多少難しくても現場のエンジニアとして感じていることや、何のために授業を受ける必要があるのかを丁寧に説明するトライを続けています。


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